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桐蔭学園小学校、「総合探究」と「情報探究」で児童の主体的な学びを強化
2025年5月12日 06:30
桐蔭学園小学校は、同校が2025年度から実施する新しい探究学習プログラム「桐蔭学園探究の時間」について発表した。対象は同校の児童で、学びの柱として「総合探究」と「情報探究」の2本を設立する。
同校では、「自ら考え 判断し 行動できる子」の目標達成に向けて6つのキーコンピテンシー(思考力、創造力、メタ認知力、チャレンジ力、思いやり、エージェンシー)の育成を教育プログラムに据えてきた。今回の新たな探究学習は、この方針をさらに具体化する取り組みとなる。
「情報探究」においては、探究学習の基本的なプロセスである「情報収集」「整理・分析」「まとめ・表現」の力を育てる。具体的には、「デジタルモラル」「デバイスやアプリの使用スキル」「情報活用能力」の3つを扱いながら、すべての教科で学びの基礎を育成する予定だ。
一方、「総合探究」では、クラスやグループで学習を進める「全体探究」を前期に進め、後期は個別に設定したテーマから異学年で少人数のゼミを構成し、各児童が選んだテーマに基づいて深く学ぶ「個別探究」を実施。「多様性」を軸として探究的な学びを展開する。
特に、変化の激しい未来社会を生き抜くために、「課題を設定する力」や「自分自身で問いや疑問を持つ力」が欠かせない点を重視。自分がやりたいことを追究することで、児童一人ひとりが探究的な学びのプロセスを通じて「学び方」を身に付け、社会で生き抜くための力を養うことを目指すという。
教科学習や行事においては、どのコンピテンシーに重点を置いて育成をするのかを「単元シラバス」や「ルーブリック評価」を利用して具体化し、「児童を中心とした学び」を実施するのも同校の特徴となっている。