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東京書籍、『校庭の雑草で探究学習や自由研究ができる本』を発売
2024年10月28日 17:00
東京書籍株式会社は、子供たちの思考力や観察力を育成する新しい教育書籍『校庭の雑草で探究学習や自由研究ができる本』を2024年10月25日に発売した。
同書は、学校の校庭などに自生する雑草を活用して総合学習や自由研究の題材とすことを提案する。第1章の冒頭では、雑草がグランドや通学路などでいつでも簡単に観察が可能で、抜いても怒られないこと、観察のために植物を育てる必要がないこと、花が次々に咲くので観察期間が長いことをメリットして挙げている。
同書では、探究学習に活用できる29種類の学習プログラムと指導・評価の留意点を紹介。例えば、「葉の色や形の違いを調べる」「大きな雑草を探して記録する」「四つ葉のクローバーを見つける」など、自然観察を通じて発見を楽しむ内容が盛り込まれている。また、プログラムはイラストや具体例を利用して解説されており、植物の知識が少ない保護者や教師でも理解しやすいのが特徴だ。
さらに、雑草観察のポイントや児童が自分なりの考えを育める工夫を盛り込み、「雑草に自分だけの名前を付ける」「雑草の特性を描写するカードを作成する」などの活動も紹介。子供たちが自分の目で見たものを自分の言葉で表現する力や、好奇心を持って周囲を観察する姿勢が自然に身に付くように構成した。
第3章では、ホトケノザやオオバコ、スズメノカタビラなど、身近で観察できる40種類の雑草を詳細なイラストと解説で紹介している。また、雑草マスターを目指す人のための「雑草の見分け方講座」も掲載する。
同書の監修は雑草の生きかた研究家・稲垣真衣氏が務め、雑草生態学を専門とする農学博士の稲垣栄洋氏、武庫川女子大学教育学部教育学科教授の藤本勇二氏、西宮市立甲東小学校主幹教諭の中西徳久氏が執筆に参加している。
目次
第1章 なぜ、校庭の雑草は注目すべき教材なのか?
・雑草で探究心や思考力などを育むプログラムの説明
第2章 雑草で探究心や思考力などを育むプログラム
・雑草を足場にして探究心や思考力、粘り強く問い続ける力を育てる
・自分の目で見てみよう 観察力を鍛える
column1 植物の名前の由来
・自分の言葉で話してみよう 表現力を鍛える
column2 雑草を食べてみたい
・自分の頭で考えてみよう 思考力を鍛える
column3 図鑑とのつき合い方①
・ちょっとだけ科学してみよう 理科力を鍛える
・多様性って何だろう?
・もっともっと考えてみよう 想像力を鍛える
column4 図鑑とのつき合い方②
第3章 校庭でよく見られる雑草図鑑
・春~夏に校庭でよく見られる主な雑草
column5 雑草が語る学校の歴史
・もう少し知りたい人のための 注目すべき春~夏の雑草
・花を咲かせるものは少ない 夏~秋の雑草
・雑草マスターをめざす人のための 雑草の見分け方講座
書誌情報
書名:『校庭の雑草で探究学習や自由研究ができる本』
監修:稲垣真衣
著者:稲垣栄洋、藤本勇二、中西徳久 著
定価:2,200円(本体2,000円+税10%)
発売日:2024年10月25日
判型:A5判
ページ数:160ページ
ISBN:9784487817252
発行:東京書籍株式会社