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東京書籍が文科省事業に採択、「教科書AIワカル」で英語教育の実証研究を開始

東京書籍「教科書AI ワカル」を活用した実証研究のイメージ

東京書籍株式会社は、文部科学省が実施する「令和6年度 小・中・高等学校を通じた英語教育強化事業(AIの活用による英語教育強化事業)」において、実証実施団体として採択された。

同事業は、生成AIの活用により、生徒の英語における「話すこと」や「書くこと」の活動を充実させることで学習意欲を高め、英語教育の質的向上を図ることが目的。全国10校のモデル校を対象として、対話型学習支援サービス「教科書AI ワカル」を利用した実証研究を2026年1月末まで実施する予定だ。

「教科書AI ワカル」は、令和7年度版中学校英語教科書『NEW HORIZON』に完全準拠した学習支援サービスである。生徒はAIとの対話や会話シミュレーションを通じて、主体的に英語表現力を高めることが可能だ。チャット形式のインターフェースや音声読み上げ、実生活を想定した演習機能などを備え、生徒一人ひとりのペースに合わせた学習を支援する。

東京書籍「教科書AI ワカル」の特徴(公式サイトより)

実証研究では、授業および家庭学習での活用方法や教育効果を検証し、教科書を軸にしたAI活用モデルの確立を目指す。さらに、立命館大学および株式会社インパクトラボとの連携を通じて、現場に即した教育改革を推進。全国規模での展開を視野に入れた英語教育のモデル構築に取り組むという。