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Canva、「ビジュアルツールキット2.0」を発表――データの可視化とビジュアル化をワンツールで実現

Canva Japan株式会社が、ドキュメントやプレゼンテーション資料などをまとめてデザイン化できる「ビジュアルツールキット2.0」を発表

Canva Japan株式会社は、2025年4月10日にロサンゼルスのSoFiスタジアムで開催した「Canvaクリエイト2025」にて、「ビジュアルツールキット2.0」を発表した。これらの新機能は、近日リリース予定となっている。

同発表では、デザインに富んだスプレッドシートを作成できる「Canvaスプレッドシート」のほか、数クリックでデータをグラフに変換できる「マジックグラフ」、必要なコンテンツを一括作成できる「マジックスタジオ一括編集」、デザインやテキスト、画像を瞬時に生成できる「Canva AI」、テキストの指示で図表やイラストなどを作成する「Canvaコーディング」などの機能が紹介された。

これらのツールを利用することで、アプリケーションやファイルを切り替えることなくビジュアルに富んだドキュメントやスプレッドシート、プレゼンテーション資料などのデータをシームレスに作成することが可能だ。

アプリケーションやファイルを切り替えずにビジュアルに富んだ資料を作成できる

「Canvaスプレッドシート」では、見栄えのするスプレッドシートを作成可能で、重要なデータやデータの傾向を分析して提示する「マジック分析」やテキストの指示で関数を入力する「マジック関数」といった機能を利用できる。

デザインに富んだスプレッドシートを作成できる「Canvaスプレッドシート」
「マジック分析」でデータの傾向やポイントがわかる
目的や内容を入力して該当の関数を指定できる「マジック関数」

外部データをインポートするデータ連係ツールを利用すると、さまざまなデータをビジュアル化可能だ。

外部データのインポートや更新が可能

Canvaプロでは、複数のユーザーでスプレッドシートに大量のコンテンツを作成できる「マジックスタジオ一括編集」を利用可能で、テンプレートに動的なデータをすぐに追加してマーケティングキャンペーンや営業活動、社内コミュニケーション用の資料に仕上げられる。

さまざまなコンテンツを生成できる「マジックスタジオ一括編集」

「マジックグラフ」では、数回のクリックでデータからドーナツグラフやツリーマップといったグラフを生成可能で、アニメーション化された動的なグラフなど、ビジュアルに富んだグラフを作成できる。

「マジックグラフ」でビジュアル性が高いグラフを作成可能

「Canvaコーディング」は、シンプルなプロンプト(指示文)で図表やイラスト、計算フォームなどを作成するツールだ。テキストで目的や概要を指示し、書式やスタイルなどを指定することで、図表やイラスト、計算ツールを効果的に利用したドキュメントが作成される。

テキストの指示で図表やイラスト、計算ツールを利用したドキュメントを作成できる「Canvaコーディング」

また、「Canva写真エディター」では、AIに「シーン」や「照明」「雰囲気」などをテキストで指示して背景を生成するほか、オブジェクトの削除や色の置き換えを簡単に実行可能だ。

AIを利用した背景の生成のほか、オブジェクトの移動・削除・差し替えが可能

同社の発表によれば、現在Canvaは190カ国以上で利用されており、月間アクティブユーザー数は2億3,000万人を超える。日本国内でも、これまでに1億7,000万点以上のデザインがCanva上で作成されているという。