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Canva、教育版で低学年向けにひらがな表示の導入を発表

12種類のモリサワフォントと日本向けモックアップコレクションも追加

「Canva」で「いらすとや」の素材が利用可能に

デザインサービスの「Canva(キャンバ)」は2024年5月23日、日本向けの機能を強化したことについて発表した。3月に発表済みのフリー素材サイト「いらすとや」のイラスト2万点以上を利用可能にした提携に加え、「Canva for Education」では、小学校低学年に向けて表示言語オプションにひらがな表示を導入。教員や児童生徒にとって、より使いやすいインターフェースを実現した。

Canvaは、Webブラウザー上からクラウドで操作できるオンラインのデザインプラットフォーム。幼稚園年長から高校3年生までのクラスを担当する教員とその児童生徒には無償で提供されており、日本では現在2,000人以上の教員がCanvaの教育者コミュニティのメンバーとなっている。

急速にユーザー数を伸ばしている「Canva」、日本ではプレゼンテーションとSNSテンプレートが最も利用されている

Canva JapanカントリーマネージャーであるKagan Sen(カーン・シェン)氏は、Canva for Educationの機能強化により、「教員は教材や授業計画を作成することができると同時に、デザインプロジェクトにおける児童生徒とのより効果的なコラボレーションを促すことができる。児童生徒が使い慣れている文字を導入することで、教員と児童生徒の両方の創造性を引き出すきっかけになると期待している」とコメントした。

今回新しく追加されたイラスト素材は、Canvaの「いらすとや紹介ページ」、または 「@irasutoya」で検索するとアクセスできる。

2万点以上のイラストを利用できる

また、イラスト素材のほかには、Canva Pro・Canva Teams・Canva for Education・Canva for NPOのユーザー向けに12種類のモリサワフォントの提供を開始。さらに、Mockupsアプリに日本向けモックアップコレクションを追加した。

モックアップとは、商品のアイデアやコンセプトを確認するために、実際にデザインしたように加工した見本画像のこと。モックアップ作成ツールには、フレーム、イラスト、製品画像が含まれる。コレクションには、素材タブまたはアプリタブで「Mockups」を検索して、表示される推奨オプションを選択するとアクセス可能となっている。

布製のバッグや茶わんといった素材でも特定の画像を配置して、リアルなモックアップ画像を作成できる