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Canva for Educationの自治体導入が2.5倍増と発表

山梨県甲府市は全端末1万2000台に導入

「Canva for Education」を導入した山梨県甲府市

 オーストラリアが本社のCanva Pty Ltdは、「Canva for Education」の自治体による導入が3月末以来2.5倍に増加しているとし、山梨県甲府市の導入事例をWebで公開した。「Canva(キャンバ)」はデザイン経験がない教師や小学生でも直感的に操作できるICTツールで、「Canva for Education」は教育機関に無償提供されている。

 事例紹介された山梨県甲府市は6月末に市内の全端末1万2000台にCanva for Educationの導入を完了。導入担当だった甲府市教育委員会の山主公彦氏へのインタビューを公開している。

 インタビューでは、教師や児童生徒のChromebookからCanvaの利用が可能なり活用が増加。授業ではポスターや読書記録などが作られているという。また、GIGAスクールの取り組みのなかで導入ソフトウェアとしてCanva for Educationの導入経緯も紹介している。

 CanvaはWebブラウザー上からクラウドで操作できるオンラインのデザインプラットフォーム。PCやタブレット、スマートフォンといった異なるプラットフォームでシームレスにデザインや編集ができ、作成したデザインは無料で商用利用も可能。

2022年1月現在でアクティブユーザーは月間7500万人。日本では2017年よりサービスを開始し、2020年5月からは日本チームが日本のユーザー向けのテンプレートやコンテンツを拡大。日本人による細やかなローカライゼーションにより、急速にユーザー数を増やしているとしている。

「Canva for Education」の教育プログラム

 Canvaでは、イベントなどでもCanvaの紹介機会が増えているとし、8月20日と21日に静岡県掛川市で開催の「掛川教育フェス2022」や、9月23日に群馬県高崎健康福祉大学で開催の「あそびとまなびスペース」、民間の教育プログラムとしてあしたの寺子屋が開催のワークショップ「あしてらキャンプ」をなど紹介している。

掛川教育フェス2022
あそびとまなびスペース
「あしてらキャンプ」の様子