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無料で学べる「ハイスクールPython」、本編動画と共通テスト「情報Ⅰ」の解説動画を公開

「ハイスクールPython」のベータ版で、本編動画を公開

ゼノクリース合同会社、タレントでソフトウェアエンジニアの池澤あやか氏、合同会社グローススタートは、高校生対象の無料Pythonプログラミング講座プラットフォーム「ハイスクールPython」のベータ版を2025年1月28日に公開した。2025年3月に予定しているリリースに向けて、本編動画を公開している。

ハイスクールPythonは、高校の「情報Ⅰ」に対応。Webのカリキュラムや動画、ブラウザーでPythonの記述や実行が可能なGoogle Colabを利用し、パソコンやタブレット端末でプログラミングの基礎からデータ分析までを体系立てて学ぶことができる。

「情報Ⅰ」を教える教員や教育関係者が活用しやすいよう、コンテンツの利用や改変を許可しているのが特徴で、今回公開したベータ版では、2024年12月に公開したハイスクールPythonをベースに、YouTubeチャンネル「ハイスクールPython」の動画コンテンツを拡充した。

1月28日時点で公開している動画は、以下の通り。

【本編】
1.プログラミングを始めよう!

【コラム動画】
GitHubの使い方 – もっとプログラミング

また、同チャンネルに、2025年1月の大学入学共通テストで初めて実施された「情報Ⅰ」の解説動画を公開したほか、カリキュラムに「Pythonを使った数値シミュレーション」を追加した。

【最速解説動画】共通テスト 情報Ⅰ(2025 本試)【ハイスクールPython】

「Pythonを使った数値シミュレーション」の内容は、以下の通り。

・シミュレーションとは? やり方とその意義
・乱数の基礎とrandomモジュールの使い方
・確率分布とは(一様分布・二項分布・正規分布)
・大数の法則:試行回数を増やすと平均値が一定に近づく
・モンテカルロ法:乱数を使って円周率を求めてみよう
・色々なシミュレーションをしてみよう
・グラフで結果を可視化して考察する
【課題1】コインを100回投げて表と裏の回数を数えるプログラム
【課題2】サイコロを繰り返し振って、各目の出る確率が1/6に近づく様子をグラフ化するプログラム

ハイスクールPythonのベータ版では、今後も解説動画を順次公開予定。コラム動画も、順次追加していく。

今回の発表に伴い、3者は下記のようにコメントを寄せている。

ゼノクリース合同会社 代表 齋藤智樹氏
「先日実施された共通テストの情報Ⅰの本試験について、本質的な学習をしていれば高得点につながる一方で、丸暗記では対応できない問題も多くある印象でした。今回の出題内容を踏まえ、カリキュラムやコンテンツの内容を見直しました。高校生の皆さんにとって、情報Ⅰの学習や試験対策をしつつ、その後も生きたプログラミングスキルや論理的思考力の向上もできるように、本公開に向けて良いものを作っていきます」

池澤あやか氏
「コラム1本目が公開されました。1本目はソフトウェアエンジニアがプログラムを管理するときに活用しているソフトウェアGitHubを取り上げます。コラムでは、本編では触れる余裕はないけれど、知っておけばもっと楽しめる知識をお届けします」

合同会社グローススタート 代表 穂苅智哉氏
「2024年12月16日に『ハイスクールPython』を発表してから、サイトへのアクセス数や認知が増加し、問い合わせをいただくなど関心の高さを感じています。今回ベータ版を公開するにあたり、『ハイスクールPython』サイトの強化と解説動画コンテンツの公開を順次行います。これによって、今後高校生や教育関係者の皆さまが『情報Ⅰ』やプログラミングに関する内容のキャッチアップや活用をいただけるようになると確信しています」