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通信制高校向けeラーニングシステムに「手書き機能」を拡充

CBTでスムーズな試験運用が可能に

learningBOX株式会社が「learningBOX」に通信制高校向けの手書き機能を拡充

learningBOX株式会社は、eラーニングシステム「learningBOX」において、通信制高校向けの「手書き機能」を9月末に拡充すると発表した。この拡充は、GIGA第2期に沿ったもので、IBT(Internet Based Testing)やCBT(Computer Based Testing)形式の試験を採用する通信制高校での活用が期待されている。

通信制高校では、試験のデジタル化が進む一方で、紙と鉛筆を使った従来の試験形式も残っている。例えば、試験中にメモ用紙や鉛筆を配布し、生徒が筆記具を忘れた際の対応など、運用コストや手間の削減が課題とされてきた。今回導入する同機能により、試験をよりスムーズに運用できる。

同機能では、オンラインでの小テストや中間・期末試験において、算数の途中計算を書いたり、国語の問題文にマーカーを引いたりすることが可能になる。これにより、生徒は自分の思考プロセスを視覚化でき、紙の試験と同様に、直感的な操作で回答を導き出せるようになるという。

試験画面で途中計算を手書きしたり問題文にマーカーを引いたりできる

さらにパソコンやタブレット端末、スマートフォンなど、すべてのデバイスで利用可能であり、端末に依存しない柔軟な学習環境を提供する。

記入した手書きメモは、複数の設問をまたいで保持されるため、学習者が前の設問に戻って自分のメモを確認する手間を省ける。また、長文の問題をスクロールして読み進めた箇所を表示しながら、次の設問に取り組むこともできるため、より集中して試験に臨むことが可能となる。

同じ問題の複数の設問で手書きメモが継続表示される

学習を中断した場合でも、再開時に以前のメモが保持され、スムーズに学習を再開できる機能も搭載されており、柔軟なスケジュールで学習する通信制高校では大きなメリットとなるだろう。

同社は、手書きという従来の慣れ親しんだ方法をデジタル環境に残し、学習者と運用者の双方が使いやすいシステムを提供することを目指している。