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小中学校の不登校、29.9万人で過去最多 文科省調べ

前年度比22%の大幅増

文部科学省は10月4日、不登校やいじめなどの実態を調査した「令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」を公開した。

同調査によると、小中学校における不登校児童生徒数は前年度比22.1%増の29万9,048人となり、過去最多を記録した。また高等学校における不登校生徒数は、前年度比18.8%の6万575人という結果になった。

小中学校の不登校児童生徒については、学校内外の機関等で相談・指導等を受けている割合が61.8%となり、そのうち指導要録上出席扱いとした児童生徒数は3万2,623人。また自宅でICT等を活用した学習活動を指導要録上出席扱いとした児童生徒数は1万409人となった。

一方で、不登校児童生徒の38.2%にあたる11万4,217人は、相談・指導を受けていないことが判明。文科省では、2023年3月に発表した「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策(COCOLOプラン)」を踏まえた令和6年度概算要求を行い、不登校の児童生徒全ての学びの場を確保し、学びたいと思った時に学べる環境を整えること、心の小さなSOSを見逃さず、「チーム学校」で支援すること、学校の風土の「見える化」を通して、学校を「みんなが安心して学べる」場所にすることを着実に推進する方針である。