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NoSchool、保護者と教師のオンラインコミュニケーションについての調査結果を発表

相談した結果、8割は問題解決。5割は相談せず

「子供が学校に行きたくなさそう」と感じたか

 株式会社NoSchoolは4月9日、保護者と担任教師とのオンラインコミュニケーションの活用状況を調査しその結果を発表した。「子供が学校に行きたくなさそう」と感じた保護者が担任の教師に相談をしたかどうか、オンラインコミュニケーションが可能か否かを聞いた上で、オンラインコミュニケーションの活性化が必要とまとめている。

 調査では小学生から高校生までの保護者91名から回答を得た。まず、保護者が「子供が学校に行きたくなさそう」と感じたことがあるかということを聞くと39.6%が「感じたことがある」と回答し、約4割の保護者が異変に気づいていることが分かった。学校や学年別では、高校生の保護者、なかでも高校3年生の保護者が多く「感じたことがある」と回答している。

 続いて、悩みを抱えている可能性があると担任の先生に相談したか、という質問では、「相談をした」が44.4%、「相談をしなかった」が55.6%となった。

悩みを抱えている可能性があると担任の先生に相談したか

 さらに、相談をしなかったという人に対して、オンラインで担任とコミュニケーションがとれるかどうかについても聞いており、オンラインでコミュニケーションが取れる人が47%、取れない人が52%となった。

 一方、先生とのコミュニケーション頻度について聞いた質問では、56.6%が満足していると答え、43.3%が満足していないと答えた。さらに、満足していないと答えた保護者が理想のコミュニケーション頻度として挙げた最も多かった頻度が「月1回」となり、現状は年に2回といった低い頻度の答えもあったとしている。

先生とのコミュニケーション頻度

 NoSchoolによれば、調査では、悩みを抱えている可能性があると担任の先生に相談をした81%の保護者が、先生に相談をしたことで解決するなどの変化があったとしている。

 しかし、担任は保護者の求めるコミュニケーション頻度に対応できていないこと、オンラインコミュケーション手段があるにも関わらず担任に相談する手段になり得ていないこと、保護者と教師間のオンラインコミュニケーションの普及が進んでいないことを指摘。NoSchoolでは、GIGAスクール構想においては教師と保護者とのコミュニケーション活性化に向けたツール導入の促進が求められるとしている。