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保護者対応の文科省事業にトランスコスモスが採択、裾野市で実証事業開始

トランスコスモス株式会社が、静岡県裾野市教育委員会と連携し、保護者や地域住民からの学校への問い合わせ業務に関する実証事業を6月1日より開始

 トランスコスモス株式会社は、文部科学省の「学校における保護者等への対応の高度化事業」に採択されたと発表した。6月から静岡県裾野市教育委員会と連携して保護者や地域住民からの学校への問い合わせ業務をトランスコスモスのコンタクトセンターで受け付けて対応する実証事業を開始している。

 同事業の実施背景としては、近年、保護者や地域からの過剰な苦情や不当な要求など、学校だけでは解決が難しい事案が学校運営上の大きな課題になっているため。外部の機関が一度整理することで、教職員の負担減や保護者対応の質向上にどのように影響するのかを実証事業を通じて明らかにする。

 実証事業では、学校への問い合わせをトランスコスモスのコンタクトセンターで受付することで学校教職員の負担を軽減、保護者や地域住民との円滑な連携を図るよう取り組む。

 過剰な苦情や不当な要求に対する事案はコーディネーター、心理的な観点からの対応が必要な事案はカウンセラー、法的なアドバイスが必要な場合はスクールロイヤーと連携。教職員の負担軽減や保護者の満足度向上に加え、学校現場対応の高度化や効率化を目指す。

 実証事業の期間は6月1日から開始し、2026年1月31日までの予定。実証事業で得た知見は広く共有していくという。