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モノグサと東京学芸大学、ICTツールを活用した授業モデルを作る研究会発足

 モノグサ株式会社は国立大学法人東京学芸大学と提携、ICTツールを有効活用した授業モデルを研究する「高次な資質・能力の育成モデル開発実践研究会」を発足する。

 今回の研究会発足の背景は、GIGAスクール構想で1人1台のコンピューターと高速回線が整備されたが、ICTツールを活用した思考力、判断力、表現力などの高次な資質・能力の育成について試行錯誤を重ねていて授業モデルは確立されていないため。

 東京学芸大学の高橋純教授は、高次な資質・能力の育成に向けて必要な「反復・習得学習」と「主体的・対話的で深い学び」は、教員とICTツールが得意領域を棲み分けて実践すべきと主張、「反復・習得学習」はAIドリル等のICTツールに任せる方が向いているとしている。

得意領域を済み分けてICT活用を検討

 そこで、研究会では、記憶定着のための学習プラットフォーム「Monoxer(モノグサ)」を「反復・習得学習」に活用、現場の先生が「主体的・対話的で深い学び」をすることで、児童・生徒の「学習活動がどう変わるのか」と、「教員の役割がどう変わるのか」について検証する。

 検証するための仮説は、学習前から探究までを6つの学習プロセスとし、それぞれに、Monoxerと先生を使い分けて学習していく。9月から参加校とともに授業設計を開始し、参加校は毎月、実践報告書を提出、研究会が各校にフィードバックしながら、研究会が一般化してより多くの学校で実践可能な指導モデルを抽出する。

学習前から探求までを6つの学習プロセスに分けて仮説を検証

 研究に参加する小中学校は、愛知県春日井市の3校をはじめ、東京、神奈川、富山の合計7校。今後も増える可能性があるとしている。