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山梨英和中高が「総合的な探究の時間」の効果検証に「Ai GROW」を導入

寛容性・批判的思考力・自己効力感・表現力で効果測定

山梨英和中高が「Ai GROW」と「GROW Academy」を有償導入

Institution for a Global Society株式会社(以下 IGS)は、山梨英和中学校・高等学校に、学力以外の資質・能力を可視化する評価ツール「Ai GROW(アイ・グロー)」と、それらの力を育むための思考法を習得する学習コンテンツ「GROW Academy(グロー・アカデミー)」を、山梨県初の事例として有償導入したことを発表した。

答えのない問いを解く力を育む探究型学習の教育成果は、従来の知識を問うテストで測れない。「Ai GROW」は測定の難しい生徒一人ひとりの強みを、可視化・育成するための評価ツールだ。生徒同士の相互評価にAIの補正を加えることで、25種類もの能力を公正に評価する。年に何度受験しても金額は変わらず、定期的な測定が可能。探究型学習の開始時期と終了時期に受検することで、「どのような教育活動が、どのような能力育成に貢献したのか」を検証できる。

生徒の資質・能力を、AIを活用して可視化する「Ai GROW」

2020年に無償導入、高校1年生の寛容性・批判的思考力・自己効力感が伸びた

2013年度から2018年度まで文部科学省よりスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受け、探究型学習に力を入れてきた山梨英和中・高は、経済産業省「EdTech導入補助金2022」を活用する形で「GROW Academy」を無償導入。「Ai GROW」をトライアル利用した。そして、2022年度の始めと終わりに、いくつかの資質・能力を測定したところ、高校1年生全体で、寛容性・批判的思考力・自己効力感・表現力などが伸びていることが確認された。

2022年度の測定で、高校1年生の寛容性・批判的思考力・自己肯定感などが上昇

この結果を受け、同校では探究で重要なベースの能力の育成と、教育効果の測定とカリキュラムの改善のサイクルを継続的に回していくため、「Ai GROW」と「GROW Academy」を2023年度から有償導入する運びとなった。

同校では4月24日(月)に高校2年生86名、4月27日(木)に高校1年生92名が「Ai GROW」を受検予定。また、5月18日(木)には高校1年生92名が「総合的な探究の時間」で、「GROW Academy」を使って「ブレインストーミング」の方法を学ぶ授業を予定している。