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JTBとIGS、教育活動効果測定システム「J's GROW」を提供開始
学校行事や探究がコンピテンシー変化に与える影響を可視化
2023年9月8日 15:03
株式会社JTBと、Institution for a Global Society株式会社（IGS）は、学校行事や探究における教育活動の効果を測定するシステム「J's GROW」を開発した。
9月6日よりJTBが全国の中学高校向けに発売する。販売場所は、全国のJTB法人サービス店舗。販売価格は、生徒一人あたり2,530円（税込）。利用期間は、申込日から1年間（期間中は何度でも受検できる）。
J's GROWは、個々の教育活動が生徒のコンピテンシー変化に与える影響を可視化するために開発されたシステム。コンピテンシーは、一般に「行動特性」と訳され、ここでは思考力・判断力・表現力等や、人間性、学びに向かう力などを指す。
J's GROWで測定したデータに教員による評価を掛け合わせることによって、教育活動を多面的に評価し、それに基づいた改善や工夫を行うことで、活動の質の向上につなげていくことを狙いとしている。また、国や地方自治体が実施する教育関連事業において、定量化が難しいとされるコンピテンシー領域の効果的な成果検証の実現にも寄与していく。
学校行事や探究のサポート実績を持つJTBが、その知見に基づいて教育活動を約150の構成要素（例：誰と、どのような地域・場所で、どのようなテーマで、どのような活動を行ったのか）別に分解して構造化した。個々の教育活動に対する生徒の期待度、積極的参加度、意識変容実感度等を、新たに開発したアンケートを用いて調査し、これをIGSの評価ツール「Ai GROW」で測定した活動前後のコンピテンシー変化と掛け合わせることで、どの教育活動がどのコンピテンシー変化に影響を与えたのかの相関性を明らかにする。また開発には、次世代教育に関する調査・研究を行う「一般社団法人次世代教育ネットワーキング機構」が、データ提供などの協力を行った。
受検はスマートフォンまたはタブレットで実施する。
（1）活動前
- 事前測定：気質診断、コンピテンシー自己評価、相互評価（3名分）
- 事前アンケート：活動に対する期待度調査
（2）活動後
- 事後アンケート：活動に対する積極的参加度、意識変容実感度調査
- 事後測定：コンピテンシー自己評価、相互評価（3名分）
事後アンケートには、学校独自の質問も任意で追加することができる（最大3問）。
受検完了後、生徒は学校行事や探究の前後における自身のコンピテンシー変化が記載された個人レポートをリアルタイムで確認できる。伸ばしやすいコンピテンシー、アドバイス、業界別コンピテンシーモデルなども表示され、今後の活動に活かすことができる。
受検完了後、教員は、管理画面から自校の受検者全体のデータを確認できる。生徒個人の気質、コンピテンシーのほか、各活動に対する生徒の期待度、積極的参加度、意識変容実感度の全体傾向や、個別の教育活動とコンピテンシー変化の相関性を、グラフや表から読み取ることができる。
