ニュース

すららネット、人工衛星作りを通じて探究スキルが身につく「すらら Satellyzer」

2023年6月よりリリース

すらら Satellyzer

 株式会社すららネットは、高校生向けの探究学習ICT教材「すらら Satellyzer(サテライザー)」を2023年6月よりリリースする。NECスペーステクノロジー株式会社と共同開発し、人工衛星作りを通じて、探究スキルが身につく教材となっている。

 「すらら Satellyzer」では、NECスペーステクノロジーの宇宙に関する専門性をかけ合わせたものとなっており、宇宙というテーマを通じて、遠い世界と実生活とのつながりなど幅広い視野を持つ機会を生徒に提供するという。

 実際の学習はチームで行い、学習は1ユニット50分で進行し、基礎知識の習得、ミッション選択、課題解決を目指す、振り返る、という過程で基礎的な探究スキルが自然に身につくように構成される。

 実際の学習はアニメーションと音声による講義パートで人工衛星の基礎知識の説明やグループワークの指示を行い、グループワークではツールが用意されて、調べ学習やディスカッションなどを進められるようになっている。そして、自己・相互評価では、自身での振り返りに加えて周囲からのフィードバックも得られ、自分で気づいて改善する力の習得を目指す。

学習の流れ

 一方で、授業進行は「すらら Satellyzer」に一任できるため、先生は生徒たちのファシリテーター役に専念できる。授業には進行マニュアルがあり、生徒からの質問にも対応、事前準備の負担を軽減できる。さらに、評価システムの装備などでどの先生でも均質の探究授業が可能になるという。

探究学習コンテンツ開発メンバーが実際に高校で出張授業し課題を反映させた

 「すらら Satellyzer」の開発の背景としては、すららネットが探究学習教材を開発するなかで、探究学習の課題として生徒の「基礎的な探究スキル」が不足していることと「先生の業務負荷」が大きいことに着目、「すらら Satellyzer」では基礎的な探究スキルとして、テーマに対する基本知識(課題への興味関心)、自分の考えを言語化してまとめる(論理力、語彙力)、メンバーと議論し内容を詰めていく(コミュニケーション力、思考フレームワーク)の3点が確実に身につくように設計しているという。

 なお、リリースに先がけて3月27日の16時30分より、「すらら Satellyzer」の導入希望や興味がある高校の担当者向けにオンラインセミナーを開催する。セミナーでは特徴の説明のほか、実際に画面を見ながら探究学習の授業の流れを紹介する。参加には事前申込みが必要となる。