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富士ソフト、バーチャル教育空間「FAMcampus」が不登校対策の実証事業に採択

バーチャル教育空間「FAMcampus(ファムキャンパス)」

 富士ソフト株式会社は、文部科学省の「令和4年度 次世代の学校・教育現場を見据えた先端技術・教育データの利活用推進事業」に採択されたと発表した。バーチャル教育空間「FAMcampus(ファムキャンパス)」を使用、不登校対策としての教育メタバースの効果検証と課題の抽出、新たな可能性の検討に取り組むという。

 文部科学省の「令和4年度 次世代の学校・教育現場を見据えた先端技術・教育データの利活用推進事業」とは、教育現場で活用できる先端技術等の実証等を行なうもので、事業期間は2023年3月31日まで。富士ソフトのほかにも企業、学校、地方自治体まで合計10の事業が採択されている。

 富士ソフトが行なう実証は、東京都小金井市のすべての小中学校おいて、不登校児童や生徒へ教育メタバースによる仮想空間を提供し、対面でも遠隔でも教育を受けられる場所を選択できる環境と体制を整え、メタバースが不登校対策としての効果と課題を明らかにする。

 具体的にはGIGAスクール端末からアクセスし、教室や休憩スペース、面談席、職員室、廊下といったフロアを用意、アバター同士で気軽に特定の相手とビデオ通話ができることで、「使いやすさ」「学校に対する学校居心地間」「自己肯定感」「欠席率」といった点の効果を検証する。また、メタバースが効果的に寄与できるかどうかに加えて、活用の際の留意事項は何か、などの知見を得ることも期待している。

実証成果のイメージ