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無料ツールでデータ分析を学習、統計学とデータサイエンスの入門書が登場

このコーナーでは、教育や子育て、テクノロジーに関する話題の書籍や、読者の皆さまの学びや情報収集に役立つ書籍を紹介します。
『データに触れながら学ぶ統計学 R言語のUIツール「Exploratory」で身につくデータサイエンスの手法』(著:西田勘一郎/発行:株式会社インプレス/出典:株式会社インプレス、以下同じく)

株式会社インプレスは、書籍『データに触れながら学ぶ統計学 R言語のUIツール「Exploratory」で身につくデータサイエンスの手法』を、2025年12月3日に発売した。同書は、無料のUIツール「Exploratory」(エクスプロラトリー)を利用して実践的なデータ分析スキルを習得するための入門書である。

Exploratoryは、R言語をベースに開発されたデータ分析ツール。同書では、架空の企業の従業員データをサンプルファイルとして使いながら、統計学を学んでいく。Exploratoryには永続的に無料で利用できる「Public」プランが用意されており、費用をかけずに学習や分析の環境を整えられるとしている。

データをExploratoryで分析することで、データに基づく意思決定の手法が身に付く

具体的には「平均」「標準偏差」などの記述統計から、t検定やANOVA検定などの推測統計、線形回帰やロジスティック回帰といった多変量分析までを扱う。決定木、ランダムフォレストなどの機械学習モデルにも触れ、分析結果の解釈までを一連の流れとして体験できる構成だという。

「P値」「信頼区間」といった抽象的な概念も、豊富な図で直感的に学ぶことができる

著者の西田勘一郎氏は「データサイエンスの民主化」を掲げ、長年のブートキャンプで培ったノウハウを同書に凝縮させた。ビジネスパーソンのスキルアップはもちろん、教育現場で学生に実践的なデータサイエンスを指導する際の教材としても活用できる1冊としている。

目次

Chapter 1 なぜ統計学を学ぶのか
Chapter 2 Exploratoryとは
Chapter 3 記述統計とデータ型
Chapter 4 ばらつきの可視化と指標
Chapter 5 科学的思考
Chapter 6 確率論
Chapter 7 推測統計と信頼区間
Chapter 8 仮説検定
Chapter 9 2つの平均の検定 ―t検定
Chapter 10 複数の平均の検定 ―ANOVA検定
Chapter 11 割合の検定 ―カイ2乗検定
Chapter 12 相関分析
Chapter 13 多変量分析 ―線形回帰
Chapter 14 多変量分析 ―ロジスティック回帰
Chapter 15 機械学習モデルと予測 ―決定木、ランダムフォレスト

書誌情報

書名:データに触れながら学ぶ統計学 R言語のUIツール「Exploratory」で身につくデータサイエンスの手法
著者:西田勘一郎
発売日:2025年12月3日
定価:2,750円(本体2,500円+税10%)
判型:A5判
ページ数:392ページ
ISBN:9784295021636
発行:株式会社インプレス

編集部