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親のAI利用で小学生の利用率に約5倍の差、SHIFT AI調べ

株式会社SHIFT AIが、小学生の子供を持つ保護者722名に実施した「夏休みの子供のAI利用に関する保護者アンケート調査」から、保護者自身のAI利用状況や家庭におけるルールづくりなどの調査結果を発表(出典:株式会社SHIFT AI、以下同じく)

株式会社SHIFT AIは、小学1〜6年生の子供を持つ保護者722名を対象に実施した、「夏休みの子供のAI利用に関する保護者アンケート調査」の結果を発表した。今回の発表では、保護者の生成AI利用や家庭内ルールなどの調査結果を取り上げている。

調査によると、小学生の生成AI利用率は低学年(小1〜小3)で37.9%、高学年(小4〜小6)が40.4%だった。学年による大きな差はなく、低学年でも約4割が生成AIを利用している結果となった。

小学生の生成AI利用率は、低学年(小1〜小3)で37.9%、高学年(小4〜小6)が40.4%

一方、保護者自身の生成AI利用については、「ほぼ毎日使っている」が19.5%、「週に数回使っている」が22.6%、「月に数回程度使っている」が16.9%で、合計は59.0%だった。「使ったことはあるが、今はほとんどつかってない」は9.8%、「使ったことはない」は31.2%で、合わせて41.0%となっている。

保護者の約3割は「生成AIを使ったことはない」と回答

生成AIを利用する保護者の用途では、「私生活の調べもの・情報収集」が62.9%で最も多かった。子供に関する用途では「子供の教育・学習のサポート」(27.2%)、「子育ての相談・悩みごと」(25.6%)と、約4人に1人が家庭・子育ての場面でAIを使い始めていることがわかった。

生成AIを利用する保護者の用途は、「私生活の調べもの・情報収集」が最多

子供にAIの使い方を教えられるかを聞いたところ、「自信を持って教えられる」は12.3%だった。「教えられない(自分の方がわからない)」(23.0%)と「わからない」(14.4%)を合わせると、37.4%が実質的に「教えられない」状態にある。

37.4%の保護者が、子供に生成AIの使い方を教えられない状態

保護者の利用と子供の生成AI活用に関する設問では、「大きく影響すると思う」(18.7%)と「ある程度影響すると思う」(43.9%)の合計62.6%が保護者が生成AIを使えるかどうかで差が付くと考えていることがわかった。

「保護者がAIを使えるかどうかが子供のAI活用に影響する」と考える人は62.6%

また、「生成AIを使いこなせる子と使えない子で将来差が付く」と考える保護者は、64.8%に達している。

子供の生成AI利用状況にも保護者との関連がみられた。保護者がAIをほぼ毎日使う家庭では子供の66.7%がAIを利用しているのに対し、保護者がAIを使ったことがない家庭では7.6%となっている。月に数回以上利用する保護者と、それ以外の保護者に分けると、子供のAI利用率は56.3%と10.8%となり、約5倍の差があった。

保護者がAIを使う家庭ほど、子供もAIを使っている

家庭内の生成AI利用ルールについて、「明確なルールがあり、子供と共有している」はわずか10.1%となっている。「そもそも話題にしたことがない」の回答は41.1%で、AIを使っている子供の家庭でも、39.0%の保護者が詳しい利用内容までは把握していなかった。

41.1%の保護者が「そもそも話題にしたことがない」と回答

生成AI利用ルールを保護者のAI利用度で比較すると、保護者がAIを利用する家庭では、明確なルールがある割合が16.0%だった一方、利用しない保護者の家庭では1.7%だった。生成AIの利用ルールを話題にしたこともない割合も、保護者がAIを利用する家庭は23.5%、利用しない保護者の家庭では66.6%と差がみられる。

保護者が生成AIを利用しないほど、利用ルールが話題にならない傾向が高い

子供の生成AI利用に関する不安では、「AIに依存してしまう」が44.7%、「答えを丸写しして学習にならない」が44.5%、「自分で考える力が育たなくなりそう」との回答が43.5%だった。「特に不安はない」は、12.3%にとどまっている。

子供の生成AI利用に関する不安は、「AIに依存してしまう」「答えを丸写しして学習にならない」「自分で考える力が育たなくなりそう」が上位

SHIFT AIは、小学校の低学年から生成AIの利用が広がっている一方、判断のよりどころとなる指針がないまま利用が先行し、ルールづくりや親の把握が追い付いていないと指摘。新しい教育格差の起点に、「親自身が生成AIを使えるか・教えられるか」という軸が加わりつつあると分析している。

同社では、今回の調査結果と子供が生成AIと安全かつ主体的に付き合うために家庭で意識したいポイントをまとめた「家庭のAIルール10か条」を公開している。フォームに必要事項を入力すると、PDFファイルを無料でダウンロードが可能だ。

「家庭のAIルール10か条」の紙面内容(抜粋)
■調査概要
調査期間:2026年7月8日〜7月11日
調査対象:全国の小学1〜6年生の子供と同居する保護者 20〜50代 男女
対象人数:722名(保護者のAI利用実態に関する設問はスクリーニング回答者1,757名、保護者の用途は利用者995名、子供の用途は利用者166名を集計)
調査方法:インターネットリサーチ/実施機関:株式会社SHIFT AI