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発達障がい啓発講座に小児科医の西村佑美氏が登壇、当事者家族の本音や子供への関わり方を紹介
2026年8月3日 17:00
一般社団法人 日本小児発達子育て支援協会は、神奈川県藤沢市が2026年6月12日に開催した「発達の特性に悩んだら――ありのままのわが子の上手な見つめ方」に、代表理事の西村佑美氏が登壇したと発表した。
西村佑美氏は、小児科専門医と子どものこころ専門医として子供の発達を支援する一方、発達特性のある長男を育てる母親でもある。最重度自閉症の姉と育った経験から、家族に寄り添える医師を目指し、大学病院や地方病院で発達専門外来を立ち上げている。
講演では、専門家としての知識だけでなく、自身の子育てで焦りやいら立ちを感じた体験も説明した。長男が4歳だったとき、園長からかけられた「やさしいひと言」を素直に受け止められなかったことや、我が子を心から好きになれない時期があったことを明かしている。さらに、余裕がないときは物事に優先順位を付け、手を抜くことや周囲に頼ること、自分自身に無理をさせないことが必要と伝えた。
参加者アンケートでは、「自分の子供のことを言われて『カチンときた』ことや、自分の機嫌をとりつつ優先順位を考えて家庭のことをするなど、同じ目線の部分が感じられてとてもうれしかった」という声が寄せられている。
西村佑美氏が子供への具体的な関わり方として取り上げたのが、子供の行動をそのまま言葉にする「実況中継(ナレーション)」の手法である。「すごい」「さすが」と評価するのではなく、子供がしていることをそのまま言葉にして実況。気になる行動を都度叱るのではなく、小さな行動に目を向けて認める「肯定的注目」の考え方に基づくものだ。
参加者からは、「実況中継をすることで親子関係が劇的に良くなり、本人もやる気が出て、現在は通信制大学やバイトにチャレンジできるようになった」「実況中継、簡単そう! むしろ、今もできているときがありそうと、自分の日々の関わり方を肯定することができた」という声がアンケートで寄せられた。
保育・福祉・教育の支援職からは、「善意や『良くしたい』という思いからの言葉であっても、子供のことを受容できていない当事者が深く傷つく場合があると再認識した」「支援には知識や技術だけでなく、相手への敬意と謙虚に学び続ける姿勢が大切だと改めて感じた」という気付きが報告されている。
西村佑美氏は、周囲と違って見える子供の発達特性が、新しい価値につながり得るという視点を大人が持つことの重要性を説明。ペアレントトレーニングをはじめとする、医学・心理学的に効果が研究されてきた「声がけ手法」を知っておくことがゆとりをもたらし、こうした関わり方をさらに広げていくべきだと語った。
講師プロフィール
西村佑美(にしむら ゆみ)
小児科専門医/子どものこころ専門医/小児心身医学会認定医/産業医
一般社団法人 日本小児発達子育て支援協会代表理事
株式会社CDPSA代表取締役
宮城県出身、三児の母。最重度自閉症の姉と育ち、家族に寄り添える医師を志す。大学病院・地方病院で発達専門外来を立ち上げ、延べ1万組以上の親子を診療。自身の長男の発達特性に悩んだことから当事者家族としての視点も持つ。2020年、余命宣告を受けた母親との出会いがきっかけで「ママ友ドクター」プロジェクトを始動。2022年、オンラインサロン「子ども発達相談アカデミーVARY」、2024年一般社団法人を設立。著書『発達特性に悩んだらはじめに読む本』(Gakken)は、Amazon4冠・累計1万4,000部。


























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