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小学生のスマホ所持率は56%、格安SIM×iPhoneが主流

通信メディア「オールコネクトマガジン」が、小学生~中学生の子供がいる保護者300人に実施した「スマホ利用実態調査」の結果を発表(出典:株式会社ALL CONNECT、以下同じく)

株式会社ALL CONNECTが運営する通信メディア「オールコネクトマガジン」は、小学生~中学生の子供がいる保護者300人を対象に「スマホ利用実態調査」を実施し、2025年12月25日に結果を発表した。

同調査の結果、「小学生」でスマートフォンを持ち始め(56%)、端末はiPhone(40%)、回線は格安SIM(50%超)が主流という傾向が明らかになっている。

調査によると、子供がスマートフォンを持ち始める時期として最も多かったのは「小学生」であり、低学年と高学年を合わせて56%にのぼった。一方、中学生以降にスマートフォンを持ち始める割合は16%にとどまっている。「まだ持たせていない」の回答は21%だが、「持たせる年齢を決めている」という回答が見られた。

子供にスマートフォンを持たせた学年は「小学校低学年」「小学校高学年」が多い

小学生の間から子供にスマートフォンを持たせ始める理由としては、緊急時に子供との連絡が取れる手段の確保や、子供がスマートフォンをほしがること、子供がいる場所の把握などが考えられるという。

一方で、中学生全体でのスマートフォン所持率は96.94%と非常に高く、小学生低学年(50%)の約1.9倍となった。なお、こども家庭庁(2023年度)は、中学生のスマホ所有率を83.6%、東京都(2025年)では90.4%と報告している。

中学生全体でのスマホ所持率は96.94%

端末の種類については、40%の子供がiPhoneを使用しており、Android(34%)を6ポイント上回った。キッズ携帯は15%にとどまり、一般的なスマートフォンを使わせる家庭が大多数であることがわかった。

子供が利用する端末の1位は「iPhone」

また、子供が使用する回線では格安SIM(MVNO)が全学年で50%を超えている。中学生では格安SIMの使用率が57.14%に達し、大手キャリア(41.84%)の約1.4倍に相当する。特に中学生の年齢では、Wi-Fiのみの利用が1.02%と非常に少数となっており、小学低学年(22%)から21ポイント減少している。

子供が使用する回線では、格安SIM(MVNO)が全学年で50%以上に

保護者の不安として最も多かったのは、SNSに関するトラブル(40%)で、スマホ依存(29%)やゲーム(13%)、課金(11%)よりもSNSを通じた人間関係のトラブルを心配する声が多かった。主な懸念としては、グループLINEでの仲間外れ、知らない人からの接触、個人情報の公開、SNS経由の勧誘などがある。

SNSに関する心配が最多

なお、子供に持たせるスマートフォンについて「新品購入」の回答が57%で最多となった。次いで「親のお下がり」が30%で、「中古購入」は13%となっている。

調査概要
調査方法:クラウドワークス
回答者年代:30〜50代
調査人数:300人
調査期間:2025年12月3日〜12月17日
対象条件:小学生~中学生の子供がいる保護者
集計方法:クロス集計(学年別・回線別など複数条件で分析)