ニュース

コクヨ、児童の自発的な学びを促すテーブルとスツールを発売

コクヨ株式会社が、児童の学びを促すテーブル&スツール「Puzzme(パズミー)」を2026年3月末より発売(出典:コクヨ株式会社)

コクヨ株式会社は、さまざまなレイアウトで自発的な学びを支援するテーブル&スツール「Puzzme(パズミー)」を2026年3月末より発売すると2025年11月17日に発表した。

Puzzmeは、使い方を限定せずに児童の自由な活動を支えることを目的とした家具シリーズである。同シリーズのテーブルとスツール(肘掛けと背もたれがない椅子)は、向きや置き方を変えることで役割を柔軟に変化させることができ、子供自身が学びのスタイルや人数に応じて環境を構築できるよう設計している。

スツールは、テーブルと組み合わせて利用するほか、横向きに配置することで単体のミニテーブルとして利用できる。児童一人ひとりがあぐらを組んだ状態で、個別作業や読書に利用するミニキャレル(小デスク)のような利用も可能だ。

テーブルは、L字型の天板形状と2種類の高さが特徴で、ローテーブルは床に座ってリラックスした雰囲気で学びを進められるほか、ベンチとしても活用できる。

スツールやテーブルの配置や組み合わせで、柔軟な学習環境を構築できる(出典:コクヨ株式会社)

デザインも児童の主体性を促す要素となっている。組み合わせて形を作りたくなるような形状や、なじみのあるパイプ素材を採用。木質空間になじむ彩度を抑えたトレンドカラーを取り入れることで明るい雰囲気を醸成し、児童の意欲を高めるように工夫した。

パズルのように組み合わせて形を作りたくなるような形状とし、彩度を抑えたトレンドカラーを採用(出典:コクヨ株式会社)

背景には、子供一人ひとりの能力や興味に応じて学びを行う「個別最適化」された授業スタイルが浸透し始めているにもかかわらず、教室環境や家具の多くは旧来の学習方法に合わせたままとなっていることだ。この課題に対し、コクヨはプロトタイプを利用して1年間におよぶフィールドテストを実施。授業での利用を観察しつつ、機能や安全面を検討しながら児童・教員とともに新製品を開発した。

プロトタイプを利用した小学生からは、「勉強を頑張ろうという気持ちになれる」「色がカラフルでワクワクする!」「体の小さい子、大きい子でも同じものを使って勉強できて良い」といった声が寄せられているという。

ラインアップとして、テーブルがL型大テーブル(L)、L型大テーブル(R)、L型中テーブルの3タイプ(カラーは天板が3色、脚1色)、スツールは1タイプ(カラーは3色)を展開。メーカー希望小売価格は、スツールが税抜58,000円、テーブルが税抜76,600円から。発売予定は、2026年3月末となっている。