共同印刷とミエタ、都立高校など約100校の探究学習を支援

共同印刷株式会社と株式会社ミエタが、東京都立高等学校など約100校に対し、令和7年度「総合的な探究の時間」プログラムを提供

共同印刷株式会社は、株式会社ミエタと共同で、東京都立高等学校など約100校を対象に「総合的な探究の時間」プログラムの提供を開始すると発表した。東京都教育委員会からの委託を受けて実施される同事業では、教育の質の向上と探究学習のモデル構築を目指す。

同事業は、探究学習が2022年度から必修化されたことを背景に、学校の課題に応じた支援を行うものである。学校現場からは「生徒の多様な興味・関心に対応しきれない」「探究の必要性は理解しているが、具体的な取り組みが十分でない」「大学や企業と連携したいが、学校だけでは限界がある」といった声があり、それらの課題に対応する形で探究プログラムを提供する。

共同印刷は同事業における運営を統括し、教育現場に即したプログラム構成を行う。一方、ミエタは社会の最前線で活躍する専門家とのネットワークを生かし、リアルな社会課題をテーマにしたカリキュラムを企画・運用する。さらに、探究コーディネーターが授業の計画・運営を担当することで、教員の負担軽減にもつなげる考えだ。

共同印刷が事務局運営を担い、ミエタが探究カリキュラムの企画・運用を担う

プログラムは、年間25コマ程度の「年間実施プログラム」と、年3コマ程度の「短期実施プログラム」の2種類があり、各学校に応じて提供。実施予定校は年間プログラムが10校、短期プログラムが90校程度で、期間は2026年3月31日まで。

短期プログラムのテーマ探究例

生徒は、社会課題を取り上げたテーマのもと、講師と共に課題解決に向けた「社会行動」に取り組む。これにより、自己の在り方や生き方を見つめ直すと同時に、対話的で深い学びを実現し、主体性や思考力を高めていく。

両社は、同事業を通じて「都立高探究モデル」を確立。都立高校の魅力向上と、全国の公立高校への先進的な探究学習の波及を目指している。