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京都芸術大学の志願者数が過去最高に、探究プロセス型入試に注目が集まる
2025年10月20日 06:30
総合芸術大学の京都芸術大学は、2026年度入試の「総合型選抜型Ⅰ期」において、志願者数が過去最高の5,713名、前年比130%に増えたと発表した。
京都芸術大学では長年「総合型選抜」の「体験授業型入試」を取り入れており、2026年度入試からは「探究プロセス型」入試を導入した。近年は少子化の進行により、私立大学の半数以上が定員割れとなり、約4割が赤字経営に陥っているともいわれる「大学淘汰時代」となっている。その中で、探究学習で育まれた力を正当に評価する入試制度として、同大の入試制度に注目が集まったと発表ではコメントしている。
文部科学省は高校教育改革の一環として「探究学習」を推進している。文部科学省が2025年1月に公表した「関係データ集(令和7年1月28日版)」によると、今後の仕事で求められる能力は、“知識”や“技能”よりも、「課題発見力」「創造力」「協働力」などの探究的スキルの需要が高まると予測されている。
こうした時代に先駆け、京都芸術大学は「学びと入試の不一致」を解消する入試制度改革に取り組んできた。
2002年より実施している「体験授業型」入試では、受験生が大学の授業を実際に体験し、教員がその取り組み姿勢や表現力を直接評価する。受験生にとっては入学後の学びを具体的にイメージでき、大学にとっても「共に学ぶ適性」を確認できる仕組みとなっているという。
2026年度入試から導入する「探究プロセス型」では、アートやデザインの経験がなくても、自らの探究心・問題意識・表現意欲を評価対象とする仕組みだ。受験生は「探究学習ワークシート」と5分以内の説明動画を提出し、課題設定の着眼点・探究プロセスの深さ・表現力・熱意といった、従来測りにくかった要素が評価対象となる。
これにより、芸術分野に興味を持ちながら、あと一歩を踏み出せなかった学生にも広く門戸を開く。夏休み期間には、各学科が受験生向けに「探究プロセス対策講座(探究ワークショップ)」を開催し、教員が直接指導しながら探究学習を体験できるサポート体制もある。さらに、提出物のみで評価が完結するため、遠方在住の学生でも無理なく受験できるのも特徴だ。
合格者は「0年生」として位置付けられ、入学までの期間に課題や学びの独自プログラムに取り組む。特に、美術やデザインの学習経験が少ない学生にとって、入学後の学びに必要な基礎を身に付けることが可能で、大学での学びをスムーズにスタートできる。

























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