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中高生の加害事例を紹介、DDoS攻撃の危険性を学べる情報セキュリティ教材を公開
2025年9月25日 08:30
Sky株式会社は、教職員と児童生徒向けの情報セキュリティコンテンツを新たに公開したと2025年9月24日に発表した。
今回追加したのは「サイバー犯罪の加害者にならないために -DDoS攻撃は犯罪です!-」と題した資料と動画で、中高生が「DDoS攻撃」などのサイバー攻撃に関与していたという事例を受け、正しくインターネットを利用するためのポイントをまとめたもの。
同資料はPowerPoint形式で無償提供しており、授業や研修で利用できる。セキュリティ対策の推進や維持、セキュリティ意識向上に利用する目的に反しない限り、資料の改変や複製を行うことが可能だ。資料の著作権はSky株式会社に帰属し、同資料の利用や改変に関しては資料内に詳細を記載している。
教材を通して、教職員と児童生徒が情報セキュリティの基本的な知識を身に付け、安全にICTを活用する力を高めることを目的としており、家庭で保護者と子供が一緒に学ぶことも可能だ。同テーマの動画も用意しており、動画を視聴するだけで必要な知識を得られるように工夫した。
監修を担当したのは、立命館大学 情報理工学部 教授の上原哲太郎氏である。上原氏は、子供たちが自分たちの身を守り、加害者とならないための教育が行われているが、その量や質は十分とは言えず、セキュリティ対策が十分に行き届かない状況もあると指摘。セキュリティ研究者の立場から「最低限身に付けるべき知識は何か」という観点で教材を監修したという。
同教材は、「SKYMENU」内の専用ページから資料のダウンロードと動画の視聴が可能だ。教職員向けには、IDやパスワードの管理方法、フィッシング詐欺・詐欺メールへの注意点、PCを自宅に持ち帰るときの注意点などをまとめている。
児童生徒向けでは、学習用タブレットの扱い方やSNSを利用するときの注意点などを各資料に明記。Skyによると、今回の追加公開をもって、当初予定していたすべてのコンテンツが出そろったとしている。