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地理とプログラミングを学べる「地図ぼうけんラボ」、Geoloniaがベータ版を公開

株式会社Geoloniaが、地図を使った教育向けプログラミングサービス「地図ぼうけんラボ」のベータ版を提供開始

株式会社Geoloniaは、地図データを使ったプログラミングサービス「地図ぼうけんラボ」のベータ版を2025年5月8日に公開した。

地図ぼうけんラボは、プログラミングツールの「Scratch」とデジタル地図を組み合わせた学習環境で、子供たちのプログラミング教育のほか、社会や地域への理解を楽しく学ぶためのツールとして活用できる。

同サービスでは、キャラクターや物を地図上に配置し、Scratch形式の互換ブロックで動かすことで、プログラミングの基礎を習得できる。また、防災マップを作って災害時の避難行動を考える活動や、観光ルートの作成で地元の魅力を再発見する活動など、自分の住む地域や拠点について考えるきっかけを得られる。

国や自治体が公開している地理院地図や国土数値情報を利用可能で、Geoloniaが構築した地理空間データ連携基盤を導入している自治体では、地域特有のデータも利用できる。これにより、学習内容を地域課題と結びつけた探究学習も可能だ。

広告表示がないため、低学年の児童でも安心して利用できるのも特徴の1つ。ベータ版では、地図データを使ったブロックプログラミングのほか、クルマや子供、ドローンといった既定キャラクターの設定機能とユーザーの追加・削除機能を利用可能。地図ぼうけんラボのWebサイトから無料で申し込みできる。

地図ぼうけんラボのWebサイト
プロジェクト管理画面

同社は、地理とプログラミングを横断的に学べる教材が限られていることから、オープンソース地図基盤で培った技術を教育分野に展開。探究学習やSTEAM教育を支援するため同サービスを開発した。特に、プログラミング技術の習得だけでなく、子供たちの郷土への理解や社会参画の意識を育むことを目的としている。