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総務省統計局、誰でも使える政府統計データと地理情報システムを紹介

総務省統計局が「e-Stat」と「jSTAT MAP」を紹介

 総務省統計局は、政府統計のポータルサイト「e-Stat」と、その情報から統計地図を作成できる「jSTAT MAP」を6月6日から6月8日に開催された「New Education Expo 2024 in 東京」に出展し、学校教育での利用を呼びかけた。各府省が公表する統計データがまとめて提供されており、誰でも無料で利用できるほか、学習に役立つコンテンツも充実している。

 e-Statに掲載されるデータは、国勢調査をはじめとした各府省の700調査以上もの統計データ。人口や世帯数などといった数値はもちろんのこと、総務省統計局の「家計調査」にある「ぎょうざの消費量が多いところはどこか」といったデータもe-Statからデータを取得できる。

政府統計のポータルサイト「e-Stat」

 また、jSTAT MAPは、統計地図の作成や地域分析ができるオンラインサービス。フル活用するためにはユーザー登録が必要だが、独自のデータを組み込んで統計地図の作成までできるようになる。統計グラフ作成などの機能は、ユーザー登録なしで誰でも利用できる。

 例えば、地図上にピンを挿すプロット作成機能や、地図上に任意のエリアを作成する機能、統計データをグラフ化して地図上に表示して、分析レポートを出力する機能も兼ね備えている。

 jSTAT MAPについては、Webサイトから詳細な利用マニュアルを利用でき、総務省統計局のYouTubeチャンネルで使い方を確認できる。

 ブースでは、実際にe-Statを使ってさまざまなデータを表示するデモを実演した。jSTAT MAPのデモでは、地図上にAEDの設置場所をプロットし、そこから任意の半径で特定エリアを表示した地図を表示させるなどのデモを行った。

統計地図を作成できる「jSTAT MAP」の作成例。東京都江東区でAEDが設置されている場所から半径500mの円を描き、周辺人口を色分けした地図。さらに洪水浸水想定区域を斜線で重ねている

 e-Statをわかりやすく紹介した広報サイト「Let's Stat!!!」も展示しており、学習で活用する例についてPDFファイルを数多く紹介。e-Statのリンク集にも統計学習サイトへのリンクがあり、総務省統計局が小中高生向けに作成した「なるほど統計学園」へのリンクのほか、同局が作成した教員向け指導案なども多数掲載している。

統計に関する各種情報の冊子を配布。e-Statの活用マニュアルは、一般向けと文教向けの両方をWebサイトで公開している
e-Statのキャラクター「eスタットリオ」、左から「スタットリ」「スタットラ」「スタットン」で、折れ線グラフと棒グラフ、円グラフをあしらっている

 総務省統計局では、e-Statの操作方法について、学校などに訪問する出前授業なども開催。希望があれば問い合わせてほしいとしている。

 また、国勢調査の統計の作成などを行っている独立行政法人統計センターでは、教育用標準データセット「SSDSE」を公開している。人口をはじめ経済、社会生活、気候など主要な公的統計を地域別に一覧可能で、Excel形式とCSV形式の2つのファイル形式で提供されており、解説とともに誰でも無料でダウンロードできる。

SSDSEの公開ページを紹介。教育用のデータセットをダウンロードできる

 New Education Expo 2024 in 東京の展示ブースでは、総務省統計局のイメージキャラクター「センサスくん」と「みらいちゃん」が登場し、多くの来場者の注目を集めていた。センサスくんの名前は、国勢調査の「Population Census」に由来しており、みらいちゃんはセンサスくんの妹である。

総務省統計局のイメージキャラクター「センサスくん」(左)と「みらいちゃん」(右)

 総務省統計局は、6月14日(金)と6月15日(土)に開催されるNew Education Expo 2024 in 大阪にも出展する(2階展示ホール ブースNo.2)。場所は、大阪マーチャンダイズ・マート(OMM)で、展示は9時30分から18時までとなっている。興味のある方はブースに立ち寄られたい。