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生成AIで学校の変革に挑戦、エデュテクノロジーと済美平成中等教育学校が協働

株式会社エデュテクノロジーと、済美平成中等教育学校(愛媛県松山市)が、次世代の教育モデルを創出する1年間の実証実験プロジェクトを始動(出典:株式会社エデュテクノロジー、以下同じく)

株式会社エデュテクノロジーは、愛媛県松山市の済美平成中等教育学校をパートナー校として、次世代の教育モデルを創出する1年間の実証実験プロジェクトを開始すると発表した。生成AIを活用し、教員の多忙化解消と個別最適な学びの実装を目指す取り組みだ。

エデュテクノロジーは、「日本の教育の未来をつくる AI教育共創チャレンジ2026」というプロジェクトを開始し、全国の学校にパートナー校の公募を実施。生徒が自ら問いを立てて数万字の論文を執筆するなど、独自の探究的な活動を進める済美平成中等教育学校をパートナー校に選出している。

背景には、GIGAスクール構想による端末整備が進んだ一方で、現場では事務作業や資料作成の負担が大きく、最新技術と授業実践をつなぐノウハウが不足している状況がある。生成AIの活用事例もまだ少なく、学校全体での活用をどう進めるかが課題になっているという。両者は、生成AIを単なる効率化の道具ではなく、教員や生徒の力を引き出すパートナーとして位置付け、学校組織全体の変革に取り組む。

取り組みは3段階で進める予定だ。まず基盤構築として、全教員と事務職員を対象に、生成AIの基礎や活用方法、特性を学ぶ研修を実施する。次に校務改革として、「探究学習の評価指標(ルーブリック)」や授業計画の原案作成を生成AIで支援し、業務負担の軽減を図る。さらに、NotebookLMやGeminiを活用し、生徒が情報を整理しながら自分の問いを深める探究学習の形を構築する。

済美平成中等教育学校 校長の森 邦彦氏は、「一部の得意な先生だけでなく、全教職員が『AIがあるから、もっと面白い教育ができる』『もっと生徒と向き合える』と、前向きなワクワク感を共有できている状態にしたい」とコメント。同校教頭の中矢氏は、「私たちが変わる姿を見せることで、生徒たちも『失敗を恐れずに挑戦していいんだ』と感じ取ってくれるはず。地方の学校でも、テクノロジーを武器にここまで進化できるんだという全国のロールモデルになりたい」と語っている。

共創内容について話し合う様子。写真左より、済美平成中等教育学校 教頭 中矢氏、株式会社エデュテクノロジー 代表取締役 阪上吉宏氏、済美平成中等教育学校 校長 森氏、同校教諭 濱田氏)

エデュテクノロジーでは、「AI教育共創チャレンジ」における共創の裏側やプロジェクト発足の背景、挑戦を共にする教育者たちのインタビューをプレスリリース・コラムやnoteで公開中だ。