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Starlinkで生物データを収集、高尾の森わくわくビレッジで体験プログラムを開催

Starlinkを活用した生物データ収集実験の参加者を募集中

京王電鉄株式会社と株式会社バイオームは、次世代通信技術「Starlink」を活用した通信圏外での生物データ収集・実用性を検証する実証実験を、東京都八王子市の「高尾の森わくわくビレッジ」にて、2025年5月24日(土)・25日(日)に実施すると発表した。

Starlinkは、SpaceX社が提供する、低軌道衛星を利用した高速衛星インターネットサービス。同実証実験は、わくわくビレッジ内にStarlinkの通信環境を構築し、4G・5G通信圏外環境において、いきものコレクションアプリ「Biome(バイオーム)」を利用した生物情報収集の可否を検証する。

両社は実証実験と併せて、小学校低学年から大人まで計80名を対象とした、わくわくビレッジ内での生物調査体験プログラム「わくわくビレッジ調査隊!」を開催。参加費は無料で、先着順の事前予約にて、参加者を募集している。

会場となる「高尾の森わくわくビレッジ」
体験プログラムのイメージ

同プログラムでは、生物多様性の有識者である立教大学の奇二正彦(きじ まさひこ)准教授を招き、生物多様性に関する講義や自然観察ルートを巡りながらいきもの調査を行う。生物の生態や行動の背景、生息環境との関係性に加え、自然の捉え方や観察の視点についても解説する予定だ。

当日のスケジュールは、以下の通り。

10時~10時15分 屋内での講義
10時15分~10時55分 いきもの探し前半
10時55分~11時 休憩
11時~11時40分 いきもの探し後半
11時40分~11時50分 移動・休憩
11時50分~12時 屋内での振り返り・まとめ

実証実験に使用する「Biome」は、生物の分布状況を把握し、生物多様性保全の基盤情報として活用するためのスマートフォン向けアプリケーション。日本国内のほぼ全種(約10万種)の動植物を収録しており、最新の名前判定AIが、ユーザーが撮影した写真から生物の名前を特定する。図鑑、地図、SNS、クエストなど、ゲーム感覚で楽しめる機能が充実しており、「いきものを見つける」体験を、より楽しく、身近なものにするという。

いきものコレクションアプリ「Biome」のイメージ

今回の取り組みは、京王電鉄によるオープンイノベーションの取り組みとして実施するほか、東京都の「次世代通信技術活用型スタートアップ支援事業(Tokyo NEXT 5G Boosters Project)」の取り組みとして、開発プロモーターであるTIS株式会社と連携事業者であるKDDI株式会社が支援している。

概要

・開催日時:
①2025年5月24日(土)・25日(日)
各日10時~12時
※雨天決行・荒天中止
・会場:高尾の森わくわくビレッジ(東京都八王子市川町55)
・対象:小学校低学年~大人まで 80名(各回40名)
※事前予約制、小学生以下は保護者同伴
・定員:各回40名(事前申込制・先着順)
・参加費:無料
・募集期間:2025年5月9日(金)~開催前日まで
・申し込み方法:Peatixより