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2万人の保護者が選定!子供が夢中で遊んだ知育おもちゃとは

「トイサブ!」ユーザーが選ぶ「ベストトイアワード2024」の年齢別結果

知育おもちゃのサブスクリプションサービス「トイサブ!」を運営する株式会社トラーナは、子供が夢中で遊んだおもちゃのランキングを決める「ベストトイアワード2024」を実施し、0歳から4歳以上の結果を2024年11月15日に発表した。

トイサブ!は、2カ月ごとにおもちゃを交換できる、知育おもちゃのレンタルサービス。子供が気に入って遊んでいるおもちゃは、交換せずに継続利用できる。

知育おもちゃのサブスクリプションサービス「トイサブ!」

同アワードは、トイサブ!が取り扱う約1,800種類のおもちゃの中から、ユーザー評価が高かった知育おもちゃをランキング形式で発表するもの。2023年11月1日から2024年10月31日の期間に、ユーザー約2万人が記入した「おもちゃ評価データ」385,218件より算出した。

ランキング上位のおもちゃの特徴は、以下の通り。

0歳児向けでは、ねんね期の赤ちゃんに欠かせないジムやメリーが人気。ユーザーの約3割が継続利用しており、人気商品と言える。赤ちゃんの五感を刺激し、寝かしつけやおむつ替え時のサポートに役立つジムやメリーは、使わなくなったら返せる同社のサービスで支持を得ている。

ベビージム「ムジーナ」(Selecta)

1歳児向けでは、乗用おもちゃ「乗用都営バス」(株式会社トイコー)が1位を獲得。子供が押したがる降車ボタンが付いていて、「子供の興味を長い間引き付ける」と高く評価されている。「最初は一人で乗れなかったのが、自分で乗り、足でこいで進めるようになって成長を感じた」など、夢中になって遊ぶからこその成長を実感した保護者も多いようだ。

「乗用都営バス」(株式会社トイコー)

2歳になると、男女を問わずごっこ遊びのおもちゃが人気だ。単品で楽しめるのはもちろん、既存のおもちゃと組み合わせることで、遊びが広がっていく。「上手に配膳をしてくれてびっくりした」「苦手だった注射で泣かなくなった」など、ごっこ遊びを通して実生活で成長が見られたという感想が多く寄せられている。

お医者さんごっこセット(Klein)

また、全年代を通して乗り物モチーフのおもちゃが、4点ランクイン。同じ乗り物モチーフでも、月齢が上がるごとに実物に近い形状になり、組み立ての難易度が上がることで、好きな領域の中で遊びをステップアップさせていく様子がわかった。

ピタゴラス クレーンビルディングWORLD(People)

心身の健康や自己表現をサポートするおもちゃがトレンドに

同社は、子供の五感に刺激を与え、成長発達を促すことにフォーカスした「センサリートイ」が増えてきていると分析。さまざまな素材や加工で「でこぼこ」「つるつる」「かたい」「やわらかい」などを感じ取ることができる乳児向けおもちゃや、ウォーターマットなどのセンサリーマット、また室内で砂遊びや雪遊びができるおもちゃなど、センサリープレイを楽しむことができる新商品が多数見られた。

センサリーソフトボールセット

また、コロナ禍の巣ごもり需要から広がった本物のペットのような動物おもちゃの市場は、2024年も拡大。音や光、動きなどに反応し、動きや鳴き声でインタラクティブに遊ぶことで、小さな存在を育ててかわいがる感覚や、感情の学習の機会を与えてくれる。

「My Playful Kitten」(VTech)

さらに、アフターコロナで大勢が集まって遊べる機会が増えたことが影響し、複数人で協力して目標を達成するボードゲームや、カードゲームがたくさん登場。対戦ではなく、お題の内容を一人が表現して、みんなで当てっこするなど、小さな子供も一緒に楽しめ、発想力やコミュニケーション力を育てることができるゲームが人気を得ている。

「えらんで きめて つたえるゲーム すきなのどっち?」(tobiraco)

同社では、心身の健康や自己表現をサポートするおもちゃに注目が集まると予測している。

デジタルデバイスに触れる時間が増える一方で、ソーシャルスキルの発達機会が損なわれているという懸念から、海外ではSEL(Social and Emotional Learning・社会性と情動性の学習)が重視されており、早期幼児教育や療育では、SELおもちゃが広く普及。同社は、感情表現を促すおもちゃや他人と協力して問題解決を目指すゲームなど、「子供が健やかに育つためのスキルを育むおもちゃが登場する」とまとめている。

「Learn-A-Lot Avocados」(Learning Resources)