【連載】ITお父さんのバタバタ子育て日記

AI搭載カメラで赤ちゃんを見守り、思い出も残せる「CuboAi」を使ってみた

ITお父さんのバタバタ子育て日記 第2回

IT・ビジネスライター歴25年の柳谷智宣さんがお父さんになった!デジタル製品やネットサービスがあふれている今、テックに強いお父さんの家庭での役割は大きい。ITを育児にどのように生かしていくのか。柳谷さんの子育て日記をお届けします。
見守りと「成長アルバム」作りが両方できる「CuboAi」

 子供の成長は早く、寝返りを打つようになった。それはとても可愛いのだが、目を離した隙にうつぶせになっていることがある。顔を横にして呼吸をしているので問題はないのだが、テレビでうつぶせ寝して事故を起こしたニュースを何度か目にしており、ちょっと気にしている。

 子供をお持ちの経験者からすると、そんな細かいことをと言われそうだが、初めての子育てだと神経質になってしまうのだ。

 高性能な見守りカメラはないものかと探していたところ、見つけたのが「CuboAi スマートベビーモニター」。Baby Tech Award Japan 2022安全対策と見守り部門大賞や、グッドデザイン賞2023ベスト100を獲得している。「CuboAi」は2017年、AIの専門家や小児科医も含んだチームによって設立され、現在では145か国で12万世帯以上の家庭をサポートした実績を持っている。

 今回は、「CuboAi」のレビューを紹介しよう。

「CuboAi」のホームページ

カメラにAIを搭載したスマートベビーモニター

 使ってみたのは「CuboAi Plus」。小鳥型のカメラ本体にAIを搭載したスマートベビーモニターだ。まずは設置してみよう。同梱品が多いが、これは設置環境を選べるため。カメラをポンと置くスタイルからベビーベッドに取り付けたり、フロアスタンドに装着したりできるのだ。真上から赤ちゃんを撮影したいがその方法がなく断念していたが、「CuboAi」でできるのはありがたい。

「CuboAi」の同梱品を並べたところ

 今回は、フロアスタンドタイプを設置してみる。付属のウォーターバッグに9割ほど水を入れて、スタンドベース内に設置。3mケーブルを通しつつ、スタンド部品を装着して伸ばし、L字スタンドで赤ちゃんの真上にカメラを設置できるようにする。

ウォーターバッグに水を入れてスタンドの重しにする

 付属のスタンド部品やジョイントをつないでいけば、数分で完成。パーツのサイズもきちんとしており、スムーズに組み立てられるのは便利。その上で、カメラを先端部分にセットする。こちらもはめ込むだけでしっかりと固定され、ネジなどは不要なので手間がかからない。

スタンドを組み立てていく
スタンドの中にUSB電源ケーブルを通していく

 ケースを開けて部品点数が多いのを見て、忙しいお父さんは作業を後回しにしてしまうかもしれない。筆者も、組み立てねばと思いつつも、やることが多くて後回しにしてしまったのだが、始めてしまえばすぐに終わった。本当に簡単にセットアップできるので、購入したら即着手することをお勧めする。

センサーを間に入れてカメラを装着する

赤ちゃんの映像はスマホでチェック!ベッドの範囲指定やアラートも設定可能

 続いて、スマホに「CuboAi ベビーモニター」アプリをインストールする。アカウントを作成し、購入したモデルを選択すると、家で使っているWi-Fiの情報を求められる。

スマホアプリをインストールする。
「CuboAi」が接続するためにWi-Fiの情報を入力する

 ネットワークを選択し、パスワードを入力すると画面にQRコードが表示されるので、それを「CuboAi」のカメラに向ければ設定できる。あっけなく設定が完了し、映像がフルカラーで表示された。

 まずは設定をチェック。子供の名前や顔写真などのプロフィールを設定したら、映像内のベッドエリアを設定したり、アラートの条件を設定する。「顔認識カバー防止アラート」では顔が枕や毛布で覆われたりした場合にアラートを出してくれる。「顔認識カバー防止&寝返りアラート」の通知をオンにすれば、寝返りをしたら通知してくれる。

映像が表示された
監視するエリアを指定する

 子供が快適な温度や湿度を設定し、超えたらアラートを出してもらうこともできる。温度が上がりすぎないように気を付けているが、天気が良く想像より暑くなった時にチェックしてくれるのは安心だ。

リアルタイムで確認できて撮影も可能。複数人でログインもできる!

 見守りを開始したところ、ピヨピヨという通知音がなり、子供が毛布を顔にかぶせたり、泣いたりするごとに通知が来るようになった。通知をタップすれば、その時の映像と声を確認できるので安心だ。操作は簡単で、素早く動作してくれるのが嬉しいところ。遠隔監視としては問題なし。通知履歴は7日分を確認できる。

アプリを開くと通知の履歴を確認できる
通知をタップするとその時の映像を確認できる

 もちろん、リアルタイムで映像をチェックできる。ホーム画面でもチェックできるが、全画面表示することも可能。離れた部屋で仕事をする際は、手元でリアルタイムの映像を表示しっぱなしにしている。

リアルタイムの映像を全画面表示で流しっぱなしにできる

 任意のタイミングで、写真や動画を撮影できるのも楽しい。自動フォトキャプチャ機能により、赤ちゃんが笑ったり、大きく動いたりすると自動的に写真を撮って保存してくれる。そして、その中から成長アルバムを作ってくれるのが凄い。

自動で成長アルバムを作成してくれる

 ゲージを動かして、過去の録画をチェックすることも可能。昨晩の寝ている様子を確認できるのだ。ちなみに、過去の録画は18時間までさかのぼって再生できる。

過去の映像もチェックできる

 そして、もっとも助かるのが複数人でアプリに同時ログインできること。最大8人の家族と映像をシェアできるのだ。スマホの監視アプリの多くは、1台でしか閲覧できないので困ることがあった。

 「CuboAi」なら、スマホだけでなく、iPadにも入れて、キッチンで料理を作っているときに、大画面で赤ちゃんの様子をチェックできるので確認の手間が減る。外出中でも閲覧できるので、会社帰りに見て癒されるのもあり。

 両親に加えておじいちゃんおばあちゃんに映像を見せてあげることもできる。とても大きな親孝行となるだろう。しかも、きちんと家族メンバーの権限を設定できるのが素晴らしい。

 例えば、おじいちゃんおばあちゃんとはいえ、家庭内の音声が筒抜けなのは気になる人もいるだろう。また、寝ているときに、マイク機能で突然話しかけられても困る。必要に応じて、機能をオンオフできるのは安心できる。

「CuboAi」アプリから招待リンクを送信し、アプリを追加してもらう
家族メンバーの権限を設定できる

 カメラの背面にはステータスを表すランプがあり、青く光っているのだが、夜部屋を真っ暗にして寝る場合は、意外に目立つ。そんな時は、設定からステータスライトをオフにすればいい。逆に、夜中にミルクをあげるときなど、部屋の照明を付けると赤ちゃんが覚醒してしまうので、ナイトライトを利用している。「CuboAi」はこのナイトライト機能も搭載しており、アプリから手軽にオンオフできる。至れり尽くせりとはこのことだ。

夜中のミルク時にはナイトライト機能を利用できる。下のステータスライトはオフにできる

 夜間の睡眠レポートも出してくれる。目が覚めた回数や睡眠時間、保護者が見に来た回数などを可視化してくれるのはすごい。ただし、日中や毎日の睡眠レポートはアルティメットプランでの対応となる。

 すべての「CuboAi Plus」と「赤ちゃんねんね見守りセット」はプレミアムプランのサービスを1年間無料で利用できる。その後は、月額492円となる。アルティメットプランは月額825円となる。アルティメットプランは、睡眠レポートだけでなく、成長アルバムの保存期間が3倍に伸びたり、AI子守歌スケジュールを10個まで設定できるなどのメリットがある。

プレミアムプランで利用できる夜間の睡眠レポート

 気になる「CuboAi Plus」の価格は3万300円。高画質&高性能のベビーモニターで、俯瞰映像を24時間365日残せるのが凄い。何より素晴らしいのが、同時に最大8ユーザーが利用できること。

 さらに、赤ちゃんがはいはいするようになったら、カメラで部屋の中を映して、危険エリアを設定できる。例えば、キッチンに近づいたらエリア侵入アラートを出すことができるのだ。数年間に渡って、子供の安全安心を確保するために役立ってくれるので、この程度の出費は安いもの。高性能な赤ちゃんの見守りカメラを探しているのであれば「CuboAi Plus」をチェックしてみてはいかがだろうか。

【訂正:2024年2月20日午前9時13分】金額等の表記に誤りがありましたため、本文を訂正しました

柳谷智宣

IT・ビジネス関連のライター。キャリアは25年目で、デジタルガジェットからWebサービス、コンシューマー製品からエンタープライズ製品まで幅広く手掛けている。2023年3月に第1子が生まれ、子育てにてんやわんや中。今後は子育てを楽しく安全に効率的に支援するデジタルガジェットをいろいろ試していく予定。