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マグネット式で着脱も簡単、つなぎ合わせるプログラミング教材「Artec Links」

株式会社アーテックの展示ブース

2024年7月25日と26日に第9回関西教育ICT展が大阪南港ATCホールで開催された。株式会社アーテックの展示ブースから、新たに販売がスタートしたばかりのプログラミング教材「Artec Links(アーテックリンクス)」を紹介する。

手軽で高機能! ユニットをつないでアイデアを形にできる

プログラミング教材の世界では早くから存在感を示していた株式会社アーテックから新しいプログラミング教材「Artec Links」が発売された。小さな四角いパーツ化されたさまざまな役割を持つユニットをつなぎ合わせ、プログラミングをしてオリジナルの装置を作ることができるツールだ。

このように四角いユニットをつなぎ合わせる。真ん中のグレーのユニットがメインユニット

ユニットの種類は全部で10種類。必ず使用するコアのメインユニットにはボタンとLEDが付いていて、これ1つでも、ボタンを押してライトを付けたり消したりするというプログラムが可能だ。メインユニットには最大3つのユニットを接続できて、マグネット式なので着脱がとても簡単。残りの1辺は、USBケーブルをつないで給電やプログラムの転送をしたり、バッテリーユニットを接続したりする。

展示ブースでは、カラフルに色分けされたすべてのユニットを手に取ることができた

センサー類は光センサー、人感センサー、温度センサー、加速度センサーのユニットがあり、ほかに、音のセンサーを兼ねたマイク、スピーカーのユニットがそれぞれある。さらに、赤外線通信ユニットと、モーターや外部センサーを接続できる入出力ユニットという構成。これだけ選択肢があると、どれをつなげて何を作ろうかと楽しくなってくる。

左から、光センサー、人感センサー、赤外線通信ユニット

パッとつないでサッとプログラムできる

例えば、光センサーに手をかざして暗くなったらライトが付いて音が鳴るという装置。光センサーとスピーカーのユニットをつなげば簡単なプログラムで装置を完成させられる。

光センサーを手で覆って暗くするとライトが付いて音が鳴る。この機能の場合、マイクユニットは不要

プログラムはScratchをベースに開発したオリジナルのプログラミングアプリで、Webブラウザで使える。プログラムの転送は、USBケーブルかBluetooth接続で行う。プログラムをメインユニットに転送してしまえば、パソコンと切り離してバッテリーユニットをつなぎ、単体で装置を動かせる。なお、バッテリーユニットは1.5日程度持つということだ。

プログラム用のアプリはScratchをベースに作られている
メインユニットのUSB端子に黄色のバッテリーユニットをつなぐ

ほかにも、さまざまなアイデアを形にした装置のサンプルが展示されていた。

暗い場所で人が動くとライトが付く人感ライト
赤外線通信ユニットを利用したギター風の楽器。リモコンのどの番号を押したかに応じて、メインユニットのボタンを押したときに出る音が変わるようにプログラムされている

赤外線通信ユニットがあるので、リモコンのように信号を送って家電を操作する装置も作れる。例えば「30度以上になったらエアコンの電源をオンにする」ということも可能だ。また、メインユニットはWi-Fi通信が可能なので、ボタンを押したら天気予報の情報を取得してスピーカーから音を鳴らすというような、IoTの仕組みも作れる。

こうした仕組みを思い付いた先からパッとユニット同士をつなぎ、サッとプログラムすれば手軽に作れるので、アイデアを形にするまでが最短距離になる印象だ。学校の授業などの限られた時間で、接続間違いやコードの断線などのトラブルに時間を取られることなく、アイデアを形にすることのほか、プログラム内容を試行錯誤することに時間を振り向けられるのが大きなメリットになるだろう。