【連載】5分で読める 親子のためのネットの常識
意外と知らない!今さら聞けない?検索結果ページの見方
2024年12月3日 08:30
今回は、子供がウェブ検索でより確実な情報を見つけられるようになるための入り口として、検索サイトの検索結果ページの見方を解説します。意外と知らない、今さら聞けない検索結果ページの中身についてGoogle検索を例に見ていきましょう。
※本記事ではChromeをゲストモードで使用してスクリーンショットを撮っています。利用環境や時期によって検索結果の内容は異なります。
検索結果にはたくさんのウェブページが出てくる!
検索サイトの役割は、ユーザーが知りたいことに関連性の高いウェブページを一覧にして見せることです。例えばGoogle検索で「パンダ」と検索すると、次の図のように、いろいろなウェブページの情報がリスト化されて表示されます。さらに下にリストは続き、次のページにもひたすら続いていきます。
各ウェブページの情報には次の図の説明の通り、①ウェブサイト名、②ウェブページのURL、③ウェブページのタイトル、④ウェブページの説明が掲載されていて、ウェブページの大切な手がかりになります。気になるタイトルをクリックすると、実際のウェブページに移動できます。
Googleでは、リストの上から順に関連性が高いと判断したWebページをリスト化しますが、リストの一番上の情報が自分にとってベストとは限りません。また、Googleは、リスト化したWebページの内容の正確さを保証しているわけではありません。そこからより確実で役に立つ情報を選ぶのはユーザーの私たちの側だということを押さえておきましょう。選ぶ基準は次回以降にご紹介します。
検索結果ページの豊富な情報量で満足しないで!!
最初に紹介した検索結果の説明画像では省略して非表示にしましたが、実際にGoogle検索で「パンダ」と検索すると次の図のように、上部に「関連する質問」が表示されたり、右サイドにまとまった情報が出たりします。さらにその下にスクロールしていくと、関連する動画やニュースへのリンクなども表示されます。
例えば、「関連する質問」は、項目を開くと回答が表示されますが、この回答はどこかのウェブページから引用されています。情報引用元のウェブページの内容を見ると、専門性が高いとは言えないウェブサイトだったということもありますから、必ずリンク先を確認しましょう。
また、この例で上部右側に表示されているまとまった情報は「ナレッジパネル」といって、Googleのナレッジグラフというデータベースにある項目が検索されたときに表示されるものです。Googleがさまざまな情報をもとに内容を生成していますが、引用元が示されているので、元となったウェブページを確認しましょう。
ほかにも、検索内容によっては、次の図のように「強調スニペット」という長い引用が掲載されることがあります。検索の最短の正確な答えのように思ってしまいがちですが、これも引用ですから、元のウェブページを確認しましょう。
検索結果のページを見て終わらせないのが原則
以上のように、現在のGoogle検索はユーザーがすぐに欲しい情報に到達できるように、いろいろな情報の見せ方を工夫しています。つい検索結果ページを見るだけで済ませてしまいそうになるかもしれませんが、子供と検索の練習をするときには、「検索結果のページで情報を見て終わらせない」「発信元のウェブページで情報を確認する」を原則にしましょう。
なお、検索結果には広告も混ざっています。「スポンサー」と書かれている箇所は広告ですので、通常の検索結果の順位とは関係なく、広告だから目立つ場所に出ているのだと考えてください。
とはいえ、大量の選択肢からどのウェブページを見て信用すればいいの?……という疑問については、次回以降で取り上げていきます。