【連載】5分で読める 親子のためのネットの常識
初期設定のまま使いがちなウェブブラウザーと検索サイト
2024年10月22日 06:30
前回までに、ウェブページと検索サイトがどんなものなのかを紹介しましたが、今回は、検索サイトの利用の基本とウェブブラウザーの設定について紹介します。
検索サイトを利用するには
Googleを利用する場合、まずウェブブラウザーのアドレスバーに「https://www.google.com」というURLを入力してGoogleのウェブサイトにアクセスします。そして、Googleのページにある検索フィールドに知りたいことを入力します。
検索を実行すると、Googleのアルゴリズムで検索の文言に関連性が高いと判定されたウェブページがリスト化されて表示され、その検索結果から見たいウェブページのリンクをクリックすると、初めて情報の発信元のウェブページに移動します。
アドレスバーからでも検索ができる
最初に、URLをアドレスバーに入力して……と説明しましたが、実はそんなことをしなくても、アドレスバーに直接知りたいことを入力すれば、検索ができます。アドレスバーで検索ができると、いろいろなウェブページを見ている時にいちいち検索サイトにアクセスし直す必要がないのでとても便利です。
もともとウェブブラウザーのアドレスバーは、見たいウェブページのURLを送信したり、今いるウェブページのURLを表示したりするための場所なのですが、時代と共に、検索フィールドの役割も兼ねるようになりました。でも、ウェブブラウザーのアドレスバーで検索したときには、どの検索サイトで検索が行われるのでしょうか。
例えばウェブブラウザーがGoogle Chromeで初期設定のまま使用した場合、アドレスバーで検索をしたときにはGoogleでの検索結果が表示されます。
でも、本来ウェブブラウザーと検索サイトは別の存在ですから、設定次第で、Googleではなく別の検索サイトを使うようにすることができます。Google Chromeの設定を変更する方法は下の図の通りです。SafariやMicrosoft Edgeなど他のウェブブラウザーでも同じように好きな検索サイトを設定できます。
例えば、Google Chromeの設定で「アドレスバーで使用する検索エンジン」をYahoo! JAPANに設定した場合、Google Chromeのアドレスバーで検索すると、Yahoo! JAPANの検索結果が表示されます。
スマートフォンでも同じように設定できる
なお、スマートフォンの場合もウェブブラウザーと検索サイトの関係は同じです。ただし、スマートフォンは狭い画面で効率よく操作できるように工夫されているため、パソコンよりもさらに、どのウェブブラウザーを使ってどの検索サイトで検索しているか意識しづらいものです。
ウェブブラウザーによって次の図のように画面が違いますが、自然とアドレスバーに検索したい言葉を入力しているはずです。初期設定のままだと、検索に使われる検索サイトはどちらのウェブブラウザーの場合もGoogleです。
スマートフォンのウェブブラウザーの場合も、どの検索サイトで検索するかを設定できます。Google Chromeの場合の設定手順をご紹介します。
情報の選び手でいるために
IT関係が好きな人以外は、ウェブブラウザーや検索サイトを意識して選んでいるわけではなく、最初に「インターネット用」のアイコンだと教えてもらったものをクリックして、初期設定のまま使用しているのではないかと思います。
そのまま使うしか選択肢がないと思いがちなのですが、ウェブブラウザーは複数から自由に選べますし、各ウェブブラウザーには、さまざまな設定項目があり、アドレスバーで検索するときに使う検索サイトだけでなく、起動時に最初に開くページや、プライバシーに関する設定など、自分の思う通りにカスタマイズすることができます。使う検索サイトも複数の選択肢があります。
小さなことのようですが、ウェブブラウザーと検索サイトはウェブの世界の入り口になる大切なツール。まずは自分が何を使っているのかを確認した上で、複数の選択肢や細かい設定ができるのだということを頭の片隅においてみてください。自分がウェブ上の情報を「なんとなく見せられる」のではなく「自分の目で選びとる」ことの大切な一歩になります。
ここまでは、子供と一緒に情報検索をする大人がまずはおさえておきたい基本的な知識のお話をしてきましたが、次回は、子供自身が検索するとなった場合にどのようなこと設定に気をつけたら良いかをご紹介します。