【連載】EducAItion Times

Apple IntelligencexiPhone16で、学校のプリントとスケジュール管理をサクッと解決

EducAItion Timesは、「大人のきぼう こどもの未来」をテーマに、生成AIの活用情報をお届けします。本連載は、生成AIコミュニティ「IKIGAI lab.」のメンバー8名が運営するもので、子供たちの好奇心を刺激する、新たな学びの提供をめざしています。

6月に入り、新学年のバタバタ生活も落ち着いてきました。我が家でも今年、子供が中学生になり、新しい学校生活を順調に送っています。

しかし、相変わらず頭を悩ませるのが学校からのお知らせ。プリントでのお便りは健在していますが、最近はアプリやメールでの連絡も加わり、情報がさらにバラバラに届くようになりました。

「紙もデジタルもあって便利なようで、かえって混乱してない?」と密かに思っていたのは、私だけではないはず。

「デジタルxAI」で学校のプリントを整理!

そんな思いから購入したのが、iPhone16。

今回はとにかく、写真メインで使用したいと思っていたため、256GBモデルを選びました。大容量で写真もアプリも容量いっぱいになる心配なし。(ちなみにオンラインゲームも。「原神」とか30GB以上ありますよ)

それはさておき、最大の期待は、新たに搭載された「 Apple Intelligence 」。これはAppleが開発したAIシステムで、A17 ProまたはM1以降のチップを搭載したiPhone・iPad・Macで利用できます。基本的にはオンデバイス上で処理されるため、プライバシー面でも安全です。

Apple Intelligenceは2025年6月4日現在、ベータ版で利用可能ですが、新しいAI機能で、スマホとの付き合い方がガラッと変わるかもしれない……そんな期待を抱きながら、新生活の「ライフハック作戦」を開始しました。

Apple Intelligenceの設定画面。「設定」から「Apple IntelligenceとSiri」を選びます

“撮るだけ”でプリントの整理は完了

まず手をつけたのが、プリント類の整理です。

これまで、子供が学校から持ち帰ったプリントは、とりあえず冷蔵庫に貼ったり、クリアファイルに突っ込んだりしていました。しかし、いざ必要になるたびに「あれどこいった?持ち物は?提出締め切りいつだっけ?」と探しまわることも日常茶飯事。

中には「Aについてのお知らせは、Bのプリント参照」というような、宝探し並の構成のプリントもあり、情報を探し回る羽目になることもしばしば。

そんな混乱をなくすべく、プリントをもらったら即撮影!を徹底。

iPhone16のカメラは進化していて、サイドの電源ボタンの下に「カメラコントロールボタン」が搭載されているので、クリックでカメラ起動、もう1クリックで撮影ができます。その間数秒。被写体に近づいてのマクロ撮影(※)ができるので文字認識(OCR)も驚くほどスムーズです。「花や昆虫を鮮やかに捉えることができる」とされていますが、活字を鮮やかに捉えてくれることこそ、この機能の真骨頂かもしれません。

マクロ撮影:小さなものを近くで鮮明に撮れる機能。iPhone16では特別な操作は不要で、カメラを近づけるだけで自動的に切り替わります。

クリックするだけでカメラを瞬時に起動。もたもたしている間にシャッターチャンスを逃した……という事態も避けられる

さらに便利なのが、 ビジュアルインテリジェンス による文字認識。例えば「特定健診の実施」のお知らせをもらったとき、カメラコントロールボタンを長押ししてビジュアルインテリジェンス起動し、ChatGPTに「要約して」と入力すれば、概要を一瞬でまとめてくれます。

カメラコントロールボタンを長押しでビジュアルインテリジェンスが開いたところ。画面下部にテキストを打ち込むことで質問や指示ができる
今回は「要約」と指示
要約が表示される。もちろん「翻訳」や「質問」にも答えてくれる

さらに、日時が記載されている文字列を長押しすると、カレンダーが自動的に開いて、その場で予定を登録することもできます。

プリント上の日付の部分を長押しして文字認識させる。被写体から2センチまで近づくことができるとされ、撮影のために寄っても文字がボケない
カレンダーが自動的に開かれます。
その場でダブルブッキングの確認もしてくれる。かしこい!

写真検索機能で探し物ゼロへ

さて、プリントは撮影しておしまい、ではありません。

iPhone16には、保存した写真の中から文字検索できる機能が備わっています。たとえば、後日「あれ、林間学校の持ち物なんだっけ?たしか大きいバッグと小さいバッグに分かれていたはず」と思ったとき、撮影したプリントにすぐにアクセスできると便利です。。

そんなときは、写真アプリを開いて、検索バーに「バッグ」と入力すれば、関連するプリント画像だけを瞬時に抽出できます。

紙をめくって探す必要も、冷蔵庫の前で立ち尽くす必要もありません。たった数秒で必要な情報にたどりつけるので、忙しい朝や寝る前の準備にも少しだけ余裕が生まれます。

写真アプリ内の検索ツールに「バッグ」と入力すると、該当画像がすぐ見つかる(余談ですが、バッグが写った画像も一緒にピックアップされる)

もちろん、現時点ではまだ完璧ではありませんが、これまでのAIの進化速度を考えると、この先のバージョンアップに期待できそうです。

iPhone16で新生活はちょっと楽になる

iPhone16を導入してから、わが家の保護者ライフはちょっぴり変わりました。ビジュアルインテリジェンスとカレンダーで予定漏れゼロ。プリントを即撮影+検索で管理ラクラク。文字検索で「あれどこいった?」からの解放。

紙のプリント文化が根強く残る中、全てを人力で頑張るのではなく、デジタルの力をうまく借りることが大切。これこそが、今の時代にぴったりの「ライフハック」なのだと実感しています。

……とはいえ、最大の課題はまだ残っています。

そもそも、子供がプリント出してこない問題。

これはもう、すべての家庭で共通の悩みではないでしょうか。偉大なる叡智を手に入れたとはいえ、モノの呪縛からは未だ逃れられない私たち。我が家では玄関の棚にトレイを一つ設置し、帰ったらここに全てのプリントを投げ込んでもらうことをルール化。トレイにはブレザーから外した校章や、明日髪を結ぶヘアゴムまで入っていますが、それでも失くさないだけマシ、と割り切っています。

今回私はiPhoneの買い換えをきっかけにプリントのデジタル化を進めてみましたが、今まで使用していたiPhone13でもかなりのことは可能です。しかし同時に、私のようなガジェットへの興味が薄い一般人でも分かるほどに、恩恵を感じられる進化を遂げているのがiPhone16。AIを味方につけて、これからも「ちょっと便利な」生活を工夫できると思います。

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IKIGAI lab./稲垣 歩

中学受験を控えた小6の母。AIを使い、効果的な勉強方法や日々のタスクマネジメントを模索中。都内制作会社でクライアント企業の広報業務支援に従事する。IKIGAI lab.のファッション領域担当。 IKIGAI lab.:140名のメンバーが所属する生成AIコミュニティ。監修:髙橋和馬・田中悠介。編集:新谷信敬。