レポート

製品・サービス

Robloxで友達とチャットしたい小学生にどう向き合う? 年齢別アカウント導入で設定を見直してみた

Robloxで年齢別アカウント導入、家庭でのチャットルールを見直した(撮影:編集部、以下同じく)

Robloxに夢中な子供と、どう向き合うか 」これは筆者に限らず、多くの保護者にとって大きなテーマだと思う。

Roblox Corporationは、16歳未満のユーザーを対象とした新しい年齢別アカウント「 Roblox Kids 」と「 Roblox Select 」の提供を2026年6月17日に開始した。今回の変更は、Robloxで遊ぶ子供を持つ保護者にとって、大きな見直しのきっかけになりそうだ。特に気になるのが、 子供同士のチャット設定 である。

Roblox Kidsの対象は5~8歳、Roblox Selectは9~15歳。今回話の中心となる、我が家の長男は、9歳から12歳のグループに該当する。年齢確認が必須となり、 未完了の場合は年齢にかかわらずチャットを利用できない

Roblox Corporationが発表した、年齢別のチャットの権限一覧。対象年齢や標準設定は地域によって異なる場合がある(出典:「年齢別のRoblox KidsおよびRoblox Selectアカウントが世界中で利用可能になりました」より)

「友達とチャットしたい」に、これまで答えられなかった

息子がRobloxにはまり始めたのは、小学5年生だった2025年冬のことだ。

子供がRobloxの「ブレインロットを盗む」に夢中に

当時、筆者は保護者コントロールでスクリーンタイムやコンテンツ制限を設定していた。

保護者コントロールの「スクリーン時間」で子供のプレイ時間を確認
1日のプレイ時間の上限を設定可能

しかし、息子の「友達とチャットしたい」という希望には答えられずにいた。

その理由は、不特定多数のユーザーとつながることへの不安だ。 子供になりすました大人との接触、外部サービスへの誘導、個人情報のやりとり、金銭をめぐるトラブル など、保護者として気を付けたいリスクがある。

当時の筆者の記憶では、チャット設定は[全ユーザーとのチャットを許可する]か、[グループのみに限定する]の切り替えしかなかったように思う。グループだけに絞るには、そのためのグループをあらかじめ作る手間が生じる。

息子のクラスメイトはチャットがデフォルトでオンになっている子が多く、息子一人のためにわざわざグループを作るよう友達にお願いするのは、現実的ではなかった。

結局我が家では「チャットは許可できない」という約束で様子を見ることにしたが、「息子だけが友達との遊びに入りにくくなっているのではないか」という迷いは残っていた。

それからしばらくして、息子が小学6年生になり、筆者の中にも「限られた友達となら、そろそろチャットを許可してもいいのではないか」という気持ちが生まれてきた。とはいえ、不特定多数のユーザーとつながることへの不安は変わらない。そこで後押しになったのが、今回の年齢別アカウントだった。

年齢確認によってプレイヤーを年齢層で分ける こと。 保護者の承認を経た相手とだけ、パーティチャットを利用できるようにする こと。こうした仕組みが整うなら、我が家でももう一度、保護者コントロールを見直せるかもしれない。そう思い、実際に設定を試してみた。

[パーティ]の画面。任意の友達とパーティ(グループ)を作成して、一緒にゲームをプレイしたり、チャットを行うことができる

まずは子供の年齢確認から

我が家では、まず保護者側のアカウントから、子供の年齢確認を許可する設定を行った。保護者は、Robloxの設定から[保護者コントロール]に進み、子供の[年齢確認を許可]をオンに設定する。

親のアカウントがある場合は[設定]の[保護者コントロール]から操作
[年齢確認]を選択し、[年齢確認を許可する]をオンに設定

次に、子供のiPadでRobloxを開き、[設定]から[アカウント情報]に進んで年齢確認を行う。子供側が年齢確認を希望すると、保護者のメールアドレスに確認メールが届く。保護者が許可した後、子供の顔を撮影して年齢推定を行う流れだ。

メールの案内に従って、子供の生年月日を入力する画面に進む
子供がRobloxを利用している端末で、顔写真を撮影
実年齢と同じ、9歳から12歳の間であると推定された

操作自体は難しくない。ただ、保護者側と子供側のアカウントを行き来しながら進める必要がある。途中でメール承認も入るため、親子で落ち着いて作業できる時間を取った方がよさそうだ。

年齢確認が終わると、息子のアカウントは9歳から12歳の年齢層に振り分けられた。ここまで来れば、あとは保護者コントロールでパーティチャットをオンにすれば、友達とのチャットが使えるはず。そう思っていた。

しかし、実際にはすぐには使えなかった……。

「バーチャル空間内チャット」と「パーティチャット」は別物

保護者コントロールでパーティチャットをオンにしたところ、「 新しいチャットルールにより、他のユーザーはこのチャットのメッセージを見ることができません 」というメッセージが表示された。友達のチャットも表示されない。

チャット相手も年齢確認を終えており、互いに9歳から12歳の年齢層だった。それでもチャットが使えない。そこで確認したところ、重要になるのが「 信頼する友達 」の設定だった。

[保護者コントロール]の[通信機能]でパーティチャットの設定が可能。[信頼する友達]を選択

Robloxの「信頼する友達」とは、Roblox上の友達と、より安全につながるための仕組みである。

9歳から12歳のユーザーがパーティチャットを使う場合、初期設定では[信頼する友達]とのやりとりに限られる。単にRoblox上で友達になっているだけでは、設定状況によってはパーティチャットを利用できない場合があるのだ。なお、パーティチャットは1対1、または最大6人のグループで利用できる。

登録したい相手のプロフィール欄を開き、[追加]を選択
[許可を取る]を選択し、保護者に追加の許可に関する通知を送る

この設定にも、保護者の承認が必要になる。子供側で相手のプロフィールを開き、[信頼する友達を追加]を選ぶと、保護者に承認依頼が届く。保護者が許可すると、相手側にリクエストが送られる仕組みだ。

「信頼する友達」追加の許可申請をメールで通知

ここで大事なのは、自分の子供だけでなく、相手側も条件を満たす必要があることだ。相手が13歳未満の場合は、相手の保護者もリクエストを承認する必要がある。つまり、子供同士がパーティチャットを使うには、 双方の年齢確認と、双方の保護者による承認が必要 になる。

我が家では、息子の友人の保護者にも協力してもらい、LINEでやりとりしながら、それぞれの画面を確認して設定を進めた。双方の年齢確認と保護者承認を終えると、無事に「信頼する友達」として登録でき、パーティチャットも使えるようになった。

ゲームをプレイしながらチャットするには「バーチャル空間内チャット」が鍵

今回の設定で、筆者が少し混乱したのが、「バーチャル空間内チャット」とパーティチャットの違いだ。

バーチャル空間内チャットは、ゲームをプレイしている画面の中で、その場にいるほかのユーザーとやりとりするチャットだ。一方パーティチャットは、ゲームの外で、あらかじめ登録した友達とグループを作ってやりとりする機能で、「信頼する友達」との会話に使う。

チャットの設定は[バーチャル空間内チャット]と[パーティとパーティチャット]の2種類
不特定多数の相手とのチャットを避ける場合は[バーチャル空間内チャット]の設定をオフに設定

筆者は当初、パーティチャットだけをオンにすれば、ゲーム中も特定の友達とチャットできると思っていた。しかし実際に試すと、ゲームプレイ中にチャットを送るには[バーチャル空間内チャット]をオンにする必要があった。

コミュニケーション設定の更新を促すメッセージ

ゲーム中でも、画面下のメニューから[パーティ]の画面を表示すれば、パーティーメンバーとのチャットを見ることができる。ただしその場合は、ゲーム画面にチャット画面が重なって操作しにくくなる。

ゲーム中に[パーティ]の画面を開くと、パーティチャットの画面が表示される

とはいえ、いきなり不特定多数のユーザーとのチャットを許可するのは本末転倒だ。悩んだ結果、筆者はしばらくパーティチャットのみをオンにして様子を見ることにした。

チャットはテキストのみ、フィルターも適用される

9歳から12歳のユーザーは、パーティチャットを利用できる場合でも、メッセージはテキストのみだ。この年齢層では、ボイスチャットは利用できない。

息子にも「音声で話すことはできないよ」と伝えると、少し残念そうではあったが、「そうか」と納得していた。保護者としては、まずはテキストだけで始められる方が安心感はある。

また、 チャットにはフィルターが適用 される。実際に試した際、こちらが入力した何気ない文章の一部が非表示になったことがあった。具体的には、子供の名前を含む文章を送ろうとしたところ、伏せ字のような扱いになった。

メッセージの一部が「伏せ字」のような表示に

少し不便にも感じたが、別の見方をすれば、不適切な言葉や個人情報につながりかねない表現が一定程度ブロックされるということでもある。子供同士のやりとりでは、本人たちに悪気がなくても、名前や学校、住んでいる地域などの情報を出してしまう可能性がある。そう考えると、しっかりとフィルターが働くことには意味があると感じた。

コンテンツレーティングも子供と一緒に見直し

年齢確認に合わせて、コンテンツレーティングの設定も見直した。

Roblox Selectでは、Moderate(中程度)までのコンテンツにアクセスできる。とはいえ、保護者としては「軽度のリアルな流血・中程度の下品なユーモア、プレイ不可能なギャンブルコンテンツおよび(または)中程度の怖い内容」と聞くと、身構えてしまう。

年齢設定の後、子供がアクセスできるコンテンツのレーティングレベルを選択

そこで、息子が最近どのようなゲームで遊んでいるのか、改めて見せてもらうことにした。

以前、息子は「ブレインロットを盗む」に夢中になっていた。しかし、聞いてみると、今はプライベートサーバーの課金が切れたこともあり、あまり遊んでいないという。子供の流行のサイクルは本当に早い。

代わりに見せてくれたのは、「ブレインロットと飛ぶ(Fly With Brainrot)」という新しいゲームだった。タイトルだけでは、保護者としては「それは何??」と言いたくなる。しかし、画面を見てみると、少なくとも息子が普段遊んでいるゲームの多くは、比較的Minimal(最小限)からMild(軽度)の内容に見えた。

「ブレインロットと飛ぶ(Fly With Brainrot)」

それなら、レーティングは「軽度」までにしてもよいのではないか。そう思って息子に相談すると、「友達とホラーゲームで盛り上がるときがあるから、それは残してほしい」と言われた。

息子によると、友達の間では「クモ(SPIDER)」というゲームで遊ぶことがあるという。クモから逃げながら、アイテムや知恵を使って脱出するサバイバルホラーゲームだ。レーティングは中程度だった。

「クモ(SPIDER)」

なぜ中程度なのかを聞くと、息子は「クモにつかまる場面が少し怖いからかもしれない」と説明した。そこで、実際に一緒に画面を見てみた。保護者として迷いはあったが、現時点では様子を見てもよいと判断し、レーティングは設定通り中程度までにした。

今回感じたのは、設定そのものよりも、 親子で話すきっかけになることの大切さ だ。どの友達とチャットしたいのか、どのゲームで遊んでいるのか、どこまでなら許可できるのか。そうした確認を重ねることで、子供のオンラインの遊びが少しだけ見えるようになった。Robloxを遠ざけるのではなく、遊ぶ前提でどう安全に使うかを考える。年齢別アカウントは、保護者がその一歩を踏み出すきっかけになりそうだ。

なお、本稿で紹介した設定手順やチャットの挙動は、2026年6月17日時点の内容で、筆者が確認した範囲に基づくものだ。今後操作方法や機能が変わる可能性があることと、著者の個人的な見解を設定に反映していることを断っておきたい。

また、Robloxのチャット設定や[信頼する友達]の要件は、ユーザーの年齢、住んでいる地域、相手側の設定、保護者の承認状況、アプリのバージョンなどによって変わる場合がある。実際に設定する際は、Robloxの公式サイトやヘルプページで最新情報を確認してほしい。

本多 恵

フリーライター/編集者。コンシューマーやアプリを中心としたゲーム雑誌・WEB、育児系メディアでの執筆経験を持つ。プライベートでは小学生兄弟の母。親目線&ゲーマー視点でインクルーシブ教育やエデュテインメントを中心に教育ICTの分野に取り組んでいく。