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無料OSのChromeOS Flex、GoogleがEDIX東京で教育現場にアピール
旧型PCの再活用や高速化、セキュリティ強化も実現
2023年5月11日 07:20
Googleは「第14回EDIX(教育総合展)東京」で、既存のPCに導入できる無料のOS、ChromeOS Flexと導入済みのPCを展示した。ChromeOS Flexは、WindowsやMacなど既存のPCでChromebookに近い動作を実現するOSで、教育機関ではChrome Education Upgradeを導入することでChromeOS FlexのPCをGoogle管理コンソールから一元管理できる。
ChromeOS Flexは、「CloudReady」という名称でスタートしたWebブラウザが利用できる無料のOSで、OSとしてインストールすると、Webサイトの表示やWebアプリの利用などができる。Googleアカウントの同期機能があり、ブラウザやメールの設定なども同期してすぐに利用できる。
ただし、ChromeOSに近い動作ができるようになっているが、ChromeOSでは利用可能なAndroidアプリの利用はできないなどの違いがある。
また、ChromeOS Flexは誰でも無料で導入できるが、教育機関ではChrome Education Upgrade、企業ではChrome Enterprise Upgradeのライセンスを購入することで、Googleの管理コンソールからChromebookなどとまとめて一元管理が可能になる。
CloudReadyは、2020年からはGoogle傘下になり、2022年からChromeOS Flexとして正式リリースされてまだ日が浅いが、今回、学校の既存PCにインストールすることで、高速化、セキュリティ強化、サスティナビリティの向上につながるとして出展した。
Googleによれば、Windows搭載のPCにインストールすることは、既存のPC、特に古くなって使っていなかったPCを活用できるほか、現役のPCでも早く起動し、授業をスムースに開始できるとしている。
ブースの展示でも、2018年発売の文教モデルでインテルAtomプロセッサー搭載の富士通「ARROWS Tab Q508」、2019年発売のCeleron N4020搭載の「dynabook K50」に加えて、2014年のSurface Pro 3などにChromeOS Flexをインストール、実際の動作を試すことができるようになっている。もちろん、GIGAスクール端末として導入しているWindows PCもOSをChromeOS Flexに入れ替えることも可能だ。
また、ChromeOS FlexはGoogleのサポートも受けられる。ただし、Google管理コンソールに登録し、PCが認定モデルリストに掲載されているという条件がある。Google管理コンソールの利用には教育機関の場合はChrome Education Upgradeの購入が必要となるが、永久ライセンスとなり一度だけ4200円(希望小売価格)がかかる。
ブースではこのほか、ChromeOS Flex搭載の電子黒板「MIRAI TOUCH」を展示、ChromeOS Flexを搭載することで、1台でデジタル教科書からWeb会議まで対応する多機能さをアピールしていた。