ニュース

小中学生の47.1%が学習に生成AIを利用、保護者の8割超は「自主的な学び」を重視 Duolingo調べ

Duolingo, Inc.が、小中学生の子どもを持つ保護者825人を対象に実施した「夏休みの子どもの学習に関する調査」の結果を発表(出典:Duolingo, Inc. 、以下同じく)

Duolingo, Inc.は、小中学生の子供を持つ保護者825人を対象に、「夏休みの子どもの学習に関する調査」を実施した。

親世代と現在の子供の夏休みの学びの違いに加え、学校の宿題以外の自主的な学習への意識や、学習を継続するうえで感じている課題、家族の関わり、生成AIの活用状況について調査している。

・「自由研究」「読書感想文」は減少し、デジタルを使った学びが拡大
まず、保護者自身が子供だった頃と、現在の子供の夏休みの学習を比較した。

親世代・現在の子供世代ともに、「ドリルやプリントなど学校から出される宿題」は主要な夏休みの学習である一方、親世代で6割以上が取り組んでいた「自由研究・工作」「読書感想文・作文」は、現在の子供ではいずれも20ポイント以上減少している。

一方、現在「学習アプリ・タブレット教材」に取り組む子供は23.4%となった。現在の子供の学習環境について保護者に聞いたところ、「デジタル機器を使う時間が増えた」(34.9%)が最も多く、「自分の子供時代より、学習方法の選択肢が増えた」(28.7%)が続いた。

保護者自身が子供だった頃と、現在の子供の夏休みの学習を比較

・8割超が「自主的な学び」を重視、学習継続には「やる気」と「習慣化」が壁に
学校の宿題とは別に、子供が自分で学ぶ内容を選び、自主的に学ぶことについて聞いた。その結果、「とても重要」(30.7%)、「やや重要」(52.5%)を合わせ、83.2%の保護者が重要だと回答した。さらに、夏休み前に宿題以外の学習にも取り組んでほしいと「強く思っていた」(23.3%)、「ある程度そう思っていた」(52.5%)と回答した保護者は、合わせて75.8%にのぼっている。

一方、回答者全員に対して、宿題以外の学習について感じている難しさを聞くと、「子供の集中力ややる気が続かない」(32.5%)が最多となり、「学習を継続し、習慣にすることが難しい」(28.6%)、「子供が自分から学習を始めない」(27.3%)が続いた。

83.2%の保護者が「自主的な学びが重要」と回答

・学習を続けられている子供では「習慣」がポイント、家族の関わりにも注目
夏休み中旬時点で、宿題以外の学習に「ほぼ毎日」または「週に数回」取り組む子供は57.2%だった。また、夏休み前に、宿題以外の学習にも取り組んでほしいと考えていた保護者のうち(n=625)、71.2%が「期待通り」または「期待以上」に取り組めていると回答している。

期待通り、またはそれ以上に学習できている家庭(n=447, 複数回答)にその理由を聞いたところ、「学習が日々の習慣になっているから」(29.1%)が最も多く、「子供本人に学びたいことや目標があるから」(26.6%)が続いた。

Duolingo, Inc.は、学習を一時的な取り組みで終わらせず、日常生活の中に無理なく組み込んでいくことの重要性がうかがえると考察している。

さらに、宿題以外の学習への取り組み状況別に家族の関わり方を見ると、学習が順調に進んでいる家庭ほど、家族で一緒に学ぶ機会が多い傾向が見られた。

夏休み前の期待と比べて「期待以上に取り組めている」家庭では、88.9%が週1回以上、家族で一緒に学習していた。一方、「期待より大きく取り組めていない」家庭では、週1回以上一緒に学ぶ割合は31.6%にとどまり、48.1%が「家族で一緒に学ぶことはまったくない」と回答している。

「期待以上に取り組めている」家庭では、家族で一緒に学ぶ傾向が高い

保護者のサポート方法にも違いが見られた。「期待以上に取り組めている」家庭では、「学習計画や目標を一緒に立てている」(32.1%)、「教材や学習内容を一緒に選んでいる」(30.2%)、「学習する時間やルールを一緒に決めている」(27.2%)となっている。一方で、「期待より大きく取り組めていない」家庭では、「学習するように声をかけている」(51.9%)が最も高くなった。

・約半数が学習に生成AIを利用する一方、約5人に1人は「使わせたくない」
夏休みの学習状況に加え、日頃の学習における生成AIの利用についても尋ねた。その結果、「よく使う」(9.9%)、「たまに使う」(37.2%)を合わせ、47.1%の子供がすでに学習に生成AIを利用していることがわかった。一方で、「使っていないし、使わせたくない」と回答した保護者も21.3%にのぼった。

生成AIを利用している389名の子供の使い方として、最も当てはまるものを回答してもらったところ、「わからない部分の説明や解説を求める」(16.2%)が最も多く、「興味のあることを調べたり、学習内容を広げたりするために使う」(15.7%)が続く。

一方、「AIが出した答えや文章をそのまま使っている」と回答した保護者も10.0%おり、8.5%は「子供が生成AIをどのように使っているか把握していない」と回答している。

こうした利用実態を背景に、保護者からは子供の思考力や自律性への影響を懸念する声も見られた。生成AIを子供の学習に利用する場合の不安については(n=825, 複数回答)、「AIの答えをそのまま使い、自分で考える機会が減る」(32.4%)が最も多く、「AIに頼りすぎ、自分で学習を進められなくなる」(27.9%)、「子供がAIの回答の正しさを判断できない」(26.9%)が続いた。

保護者の懸念は、生成AIを使うことそのものよりも、子供自身が考え、判断し、自律的に学ぶ力をどう保つかに向けられていることがうかがえる。

生成AIを活用する場合、望ましいと思う使い方を聞いてみると(n=825, 複数回答)、「間違えた理由や考え方を説明する」(23.3%)、「答えを直接示さず、考えるためのヒントを提示する」(20.4%)などが上位となった。AIに子供の代わりに答えを出してもらうことよりも、子供自身の理解や思考を支援する使い方を求めていることがわかる。

学習に生成AIを使っているか/どのような使い方が好ましいか
【調査概要】
調査名:夏休みの子どもの学習に関する調査
実施主体:Duolingo
調査方法:インターネット調査
調査期間:2026年8月3日~8月4日
対象:小中学生の子供を持つ30~50代の保護者
有効回答数:825名
※複数回答の設問では、回答割合の合計が100%を超える場合がある