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子供のSOSを24時間受け止める「友達AI」、横浜市で実証開始

つながりAI株式会社が、AI相談サービス「友達AI」の実証実験を2026年7月17日より横浜市で開始(出典:つながりAI株式会社、以下同じく)

つながりAI株式会社は、横浜市の公立中学校・高校に通う一部の生徒を対象として、24時間・365日利用できるAI相談サービス「友達AI」の実証実験を2026年7月17日より開始した。

友達AIは、子供たちがLINEなどを通じて、孤独感・不安・学校生活・家庭・友人関係などの悩みを相談できるサービスである。AIは否定せず、急かさず、子供の言葉を受け止めながら、必要に応じて相談先や支援につながる行動を提案する。

希死念慮・自傷・いじめ・虐待・性被害・不登校・強い孤立感などのリスクが疑われる場合は、専門職の相談員が内容を確認。必要に応じて有人相談へ切り替え、学校や教育委員会、関係機関などによる支援につなげる。AIを相談の入り口として使い、人による確認と組み合わせる仕組みだ。

今回の実証実験は、夏休みで子供の孤立リスクが高まる時期において、生徒の相談先を確保する目的で行う。学校が開いている期間であれば、教員やスクールカウンセラー、養護教諭、友人などに悩みを伝えられる可能性がある。一方、夏休み中は人と接する機会が減り、抱えている問題が周囲から見えにくくなる場合がある。

実証では、子供たちの孤立に関するデータを収集・分析し、夏休みから休み明けにかけて、子供たちがどのような不安や悩みを抱え、どのようなタイミングでSOSを発しているのかを可視化。監修は、教育経済学を専門とする慶應義塾大学総合政策学部 教授の中室牧子氏が担当する。

友達AIは、これまで姫路市の公立中学校や佐賀県立高校で実証実験が行われ、市川学園などの私立学校にも導入されている。姫路市の公立中学校で約7カ月間実施した実証では、1,535人が登録し、36,654件のメッセージが寄せられた。利用の81%は夜間・休日で、従来の相談窓口が閉じている時間帯にも多くの相談が寄せられたという。

同実証では、403人のリスクを検知し、そのうち66人から希死念慮を思わせる発言を確認したとしている。また、いじめは83人、虐待は61人、不登校は37人についてリスクを把握した。

■実証実験概要
名称:横浜市における「友達AI」実証実験
実施期間:2026年7月17日〜2027年1月15日
対象:横浜市内の公立中学、高校に通う生徒(一部)
内容:AI相談サービス「友達AI」の提供、孤立・いじめ・虐待・希死念慮などのリスク検知、専門職相談員による確認・支援連携、子供たちの孤立に関するデータの収集・分析
監修:慶應義塾大学総合政策学部 教授 中室牧子氏
実施主体:つながりAI株式会社
協力:横浜市
※対象校・対象学年・利用方法などの詳細は、関係者との調整のうえ確定