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小中学生の「心の声」を可視化、福工大生がAI日記アプリ「No Look」を開発
2026年3月24日 17:00
福岡工業大学は、子供の気持ちに寄り添う小中学生向けAI日記アプリ「No Look」を同大学の学生チームが開発したと2026年3月24日に発表した。不登校などの課題を背景に、感情の変化を匿名データで把握できる仕組みを備える。
No Lookは、つらい気持ちを誰にも相談できず抱え込んでしまう状況に寄り添うことを目的に開発したもの。開発した学生チームには教師を目指していた学生もおり、教育への関心と、情報通信工学で学んだICTの知識を生かして教育現場に新しい形で貢献したいという思いから企画と開発に取り組んだという。
同アプリは、児童生徒が匿名かつ非公開で自分の気持ちを記録できるチャット型の日記として設計した。誰にも言えない気持ちにAIが対話を通じて寄り添い、悩みや不安を自然に引き出すことを目指している。
開発では、「先生に気を遣う」「友達に誤解されるのが怖い」「親を心配させたくない」という子供の気持ちに着目。「評価しない・否定しない・気を遣わない」をコンセプトとした。
クラス単位で利用した場合は、AIが日記の内容から感情データを分析し、教員は、完全匿名の感情データのみを確認できる。これにより、クラス全体に潜むSOSや変化の兆しを早期に把握しやすくし、授業や学級運営に生かせるとしている。個人の入力内容を保存しないため、プライバシーにも配慮した設計となっている。
同大学は、日本の教育現場では教員一人が30人から40人の生徒を受け持ち、約6割が月80時間を超える時間外労働を課せられていることや、生徒指導のトラブル件数が過去10年で約1.8倍に増加していることを指摘。同アプリをクラス単位で使うことで、教員の負担を増やすことなく、児童生徒のSOSを見逃しにくい環境を実現できるという。
同アプリは、「九州アプリチャレンジ・キャラバン2025(チャレキャラ)コンテスト」で、企業賞の「学び研growth」賞と「Axross Recipe」賞を受賞。技術力だけでなく「ユーザーに寄り添う体験設計」「AI活用の新しい方向性」「教育現場における実用性」が評価された。
さらに同大学では、単に相談に答えるAIではなく、気持ちを引き出すAIを目指した点を特徴として挙げている。今後は、専門機関や大学の協力のもとでAIの精度向上やUI改善を進め、子供のメンタルヘルス支援や不登校の予防につながるアプリとして発展させる予定だ。








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