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学童保育の退所は「小3」が最多、留守番の子供は自己肯定感と意欲が低めに

特定非営利活動法人放課後NPOアフタースクールが、小学生の保護者2,283人を対象に実施した「放課後の居場所」に関する調査結果を発表(出典:特定非営利活動法人放課後NPOアフタースクール、以下同じく)

特定非営利活動法人放課後NPOアフタースクールは、小学生の保護者2,283人を対象に実施した「子供の放課後の過ごし方や満足度、主な居場所」に関する調査結果を2026年3月17日に発表した。

公立の学童保育における利用状況は、非入所が41.7%で、利用中が45.6%、退所は12.7%という結果となった。退所時期は、小学3年生が最多(32.9%)となり、1年生の4月から6月にも1割程度の小学生が退所している。

公立の学童保育の退所時期は、小学3年生が最多

退所理由は、「子供が行きたがらなくなった」(36.7%)、「留守番ができるようになった」(32.2%)が多い。小学4年生では、「留守番ができるようになった」(48.6%)が突出している。また、小学1年生では「離職したから」と「子供と過ごす時間を増やしたかったから」が全体と比べると多い結果となった。

退所理由の最多は「子供が行きたがらなくなった」

子供が行きたがらなくなった理由を聞いたところ、「活動・過ごし方が合わない」「学童に通っていない友達と遊びたかった」がそれぞれ42.5%で、「友達が退所したから」(22.6%)が続く。

行きたがらなくなった理由は、「活動・過ごし方が合わない」「学童に通っていない友達と遊びたかった」

自由回答では、「学童クラブの人数が多すぎて、クラブの中で過ごすのがつらかった(1年生)」「もともと一人遊びやマイペースに遊ぶことが好きで、学童では波長の合う子が少なかった(2年生)」「3年生からは自動退所する仕組みになっている(2年生)」「自治体で3年生までと決まっている(3年生)」といった声が寄せられている。

自由回答では活動が合わないことや制度要因、友達の退所などが挙がっている

学童保育の退所後は「自宅で留守番」が増加。全体より17.4ポイント高い結果となり、5人に1人が週4日以上自宅で留守番していることがわかった。保護者の新規就労については全体より6.9ポイント低く、自己肯定感は-10.3ポイント、チャレンジ意欲は-21.4ポイントなど、子供の自己認識・意欲が全体より低くなっている。

学童保育の退所後は「自宅で留守番」が増加し、全体より17.4ポイント高い結果に

子供の放課後の過ごし方については、「とても満足」と「やや満足」の合計で全体の78.7%に対し、自宅で留守番は54.5%となった。

満足の理由には、「いろいろな価値観を持った同級生や大人と接することが将来のためになる(5年生・公立の学童)」「協調性を養える(6年生・友達と遊ぶ)」が挙がり、不満足の理由には「外遊びがほとんどない(3年生・公立の学童)」「部屋でじっとゲームをしている(5年生・自宅で留守番)」という声が寄せられた。

子供の放課後の過ごし方に対する保護者の満足度は、自宅で留守番が24.2ポイント低い

一方、自己肯定感(自分のことが好きだ)に関する子供向けの設問では、「とてもあてはまる」と「まああてはまる」の合計で、全体は83.8%となった。主な内訳では、「祖父母・親戚の家」が最も高く92.1%、次に「塾・学習系の教室」が89.8%となっており、「放課後子供教室」(79.4%)と「自宅で留守番」(74.8%)が全体を下回っている。

全体が83.8%の肯定回答に対し、「放課後子供教室」と「自宅で留守番」は全体を下回った

さらに、チャレンジ意欲に関する子供向けの設問では、全体では61.1%が肯定回答(「とてもあてはまる」+「まああてはまる」)となっている。主な過ごし方では、「児童館」が最も高く72.9%、次に「放課後子供教室」が68.8%となっており、「自宅で留守番」は46.8%となった。

チャレンジ意欲の設問では、全体では61.1%が肯定回答をしたのに対し、「自宅で留守番」は46.8%に

同団体は、「行きたい・好き/ほっとできる」と感じられる居場所で過ごしている子供ほど、自己肯定感やチャレンジ意欲、将来への希望が高い傾向にあり、放課後の居場所の質が子供の意欲や自己認識に影響している可能性に言及している。

また、学童保育が子供にとって「行きたい」と思える場になることに加え、小学3年生以降の受け皿拡充や地域の多様な居場所づくりなど、豊かな放課後の「居場所の選択肢」を社会全体で広げていくことが必要だとしている。

調査概要
調査期間:2025年12月17日
調査対象:小学生の子供を持つ全国の保護者(一部、子供向けの設問は保護者が子供に聞いて回答する形式)
調査方法:調査会社が保有するインターネットパネルを用いたWeb調査
有効回答数:2,283人
※小数点第二位以下を四捨五入しているため、合計値が100%にならない場合もある
※株式会社千趣会「子育て応援基金」の協力のもと、放課後NPOアフタースクールが独自に調査