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第3回インクルーシブ教育教材コンテスト、最優秀賞が決定

全日本学校教材教具協同組合と、筑波大学附属大塚特別支援学校が共催する「第3回インクルーシブ教育教材コンテスト」の受賞作品が決定(出典:全日本学校教材教具協同組合、以下同じく)

全日本学校教材教具協同組合は、筑波大学附属大塚特別支援学校と共催した「第3回インクルーシブ教育教材コンテスト」の受賞作品を2026年3月16日に発表した。

同コンテストは、「あの子の教材を、みんなの教材に」をテーマに、子供の困りごとに寄り添うアイデアを起点として、すべての子供に開かれた学びへと発展する教材を募集する取り組みである。

応募作品は、審査員による審査と最終審査となるプレゼンテーションを経て、最優秀賞1点、優秀賞5点、特別賞5点、オーディエンス賞1点などを決定した。受賞作品は今後、商品化の可能性を検討するとともに、応募教材の情報を広く社会に共有していくとしている。

最優秀賞となった「プレートベースボール」は、小学生(発達障害)の部で選ばれた教材である。同教材は、経験や技能の差が出やすいベースボール型学習で、児童が動くボールを打ってみたいと感じることを出発点に開発したもの。

最優秀賞【小学生(発達障害)の部】「プレートベースボールー経験差を越えて、誰もが参加できるベースボール型学習教材ー」(大阪市立北粉浜小学校 前島有希氏)

プレートに向かってボールを転がすと、予測しやすい高さに跳ね上がる仕組みにより、打撃のタイミングを視覚的・感覚的につかみやすくした。児童が自ら投打のタイミングを「はい → ころ〜ん → どっ → かーん!」の4局面に言語化することで、動作の見通しが持てるようになり、判断と動きが結び付きやすくなっている。

さらに、打つ・投げるだけでなく、作戦立案・助言・分析・応援といった多様な関わり方を認め、全ての児童が主体的に学びへ関わることができる体育学習の実現を目指している。

プレゼンテーションの様子
表彰式の様子

優秀賞には、「就学前の部」の「保育のひみつ道具」、「小学生(知的障害)の部」の「インクルボタン」、「中学生の部」の「フロアクライミング」、「高校生の部」の「スカットボッチャ」、「福祉・一般の部」の「TETTO」が選ばれた。

優秀賞【就学前の部】「保育のひみつ道具」(鈴木真耶氏)
優秀賞【小学生(知的障害)の部】「インクルボタン」(小田原市立豊川小学校 赤松陽子氏)
優秀賞【中学生の部】「フロアクライミング」(福井県立盲学校 玉本憲司氏)
優秀賞【高校生の部】「スカットボッチャ」(上越特別支援学校 伊藤勇夫氏)
優秀賞【福祉・一般の部】「TETTO」(学校法人 聖書学園 千葉英和高等学校 生徒代表 澤井美波さん・飯嶋美香さん)

特別賞には、「ビジョントレーニング」「読みきかせ絵本『トイレでうんち』」、「ぼたんつけの練習」「オニドレ」「動かすからわかる、計算サポーター」が受賞し、オーディエンス賞は「TETTO」が受賞している。

特別賞 日本生命賞【中学生の部】「ビジョントレーニング(ペットボトルキャップキャッチャーでキャッチしよう!)」(新発田市立佐々木中学校 西野陽子氏)
特別賞 SMBC賞【小学生(知的障害)の部】「読みきかせ絵本『トイレでうんち』」(愛知県立瀬戸つばき特別支援学校 森 美幸氏)
特別賞 スマートスクール賞【高校生の部】「ぼたんつけの練習」(神奈川県立保土ケ谷支援学校横浜平沼分教室 幸田京子氏)
特別賞 合同出版賞【福祉・一般の部】「オニドレ(おにぎりどーれだ!?)」(伊東秀敏氏)
特別賞 三和製作所賞【小学生(発達障害)の部】「動かすからわかる、計算サポーター」(広島大学大学院 人間社会科学研究科 山下祥代氏)
オーディエンス賞【福祉・一般の部】「TETTO」(学校法人 聖書学園 千葉英和高等学校 生徒代表 澤井美波さん・飯嶋美香さん)