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デジタルハリウッドとベネッセ、「探究×情報」の授業支援カリキュラムを開発、2026年春から提供へ

デジタルハリウッド株式会社とベネッセグループが、探究と情報をつなぐ授業支援カリキュラムを開発。オンライン研究会を開催

デジタルハリウッド株式会社は、ベネッセグループと連携し、高校向けの新たな授業支援カリキュラム「探究×情報」を共同で開発した。提供は、2026年4月以降に開始予定。それに伴い同社は、教員向けの無料オンライン研究会「探究×情報で拓く高校教育の新しい学び―DXハイスクールの事例に学ぶ、創造的な学びとDX教育のこれから―」を、2025年11月27日(木)に開催する。

同カリキュラムは、文部科学省が進める「情報Ⅰ・Ⅱ」や「総合的な探究の時間」に対応し、生徒の創造的思考力や課題解決力の育成を目的として設計されている。デジタルハリウッドはこれまでも、DXハイスクール採択校をはじめとした高校での研修や授業支援を展開しており、現場での実践知をもとにベネッセと共同開発を進めてきた。

この背景には、情報技術を活用しながら探究的な学びを実現する授業づくりのニーズがある。2025年9月に中央教育審議会で示された論点整理でも、「情報技術を自在に活用し、課題解決や探究ができる力」の重要性が強調された。高校現場では、情報科教員の不足や探究活動との連携の難しさなどが課題とされており、同カリキュラムはそれらの解決を図るものだ。

「探究」と「情報教育」の融合により、生徒の創造的思考や課題解決力の育成をめざす(出所:文部科学省 教育課程企画特別部会における論点整理について(報告))

オンライン研究会では、文部科学省『高等学校学習指導要領解説 情報編』の執筆にも携わった早稲田大阪高等学校の米田謙三氏を講師に迎え、DXハイスクールでの取り組みをもとにした講演を実施。併せて、デジタルハリウッドとベネッセによる授業モデルの紹介や、カリキュラム活用の具体的なイメージも共有される予定だ。

オンライン研究会 概要

・テーマ:「探究×情報」で拓く高校教育の新しい学び
・日時:2025年11月27日(木)16時~17時
・形式:オンライン(Zoom)
・対象:全国の高校教員(管理職、情報科・探究担当)、教育委員会関係者
・講師:米田 謙三氏(早稲田大阪高等学校 早稲田コース長)
・定員:200名
・参加費:無料
・申し込み締切:2025年11月25日(火)
・申込方法:記事末リンクのフォームより