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ベネッセがデジタルハリウッドを買収、大学・社会人教育におけるDX人材育成を強化
2024年12月2日 06:30
株式会社ベネッセホールディングスは、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社が保有するデジタルハリウッド株式会社の発行済み全株式を取得する株式譲渡契約を締結したと2024年11月29日に発表した。デジタルハリウッドは、2025年1月31日をめどにベネッセホールディングスの連結子会社となる予定だ。
ベネッセは、2023年5月に策定した「変革事業計画」に基づき、ポートフォリオの再構築と成長領域への投資を進めている。その一環として、大学生や社会人向け教育事業に注力し、デジタル人材育成を重要な戦略分野と位置付けている。デジタルハリウッドが展開するデジタルクリエイティブ教育は30年以上の実績を持ち、その事業理念が株式取得の決め手となったという。
内閣府は、「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画」において、次世代を担うクリエイターの育成を主要施策に掲げている。ベネッセでは、デジタルハリウッドの連結子会社化により、ITエンジニアやクリエイターなどのDX人材不足の課題解決に貢献する考えだ。
具体的には、ベネッセが展開しているオンライン動画学習プラットフォーム「Udemy」とデジタルハリウッドのカリキュラムを連携し、学びたいときにいつでもどこでも学べる環境を構築。さらに、デジタルハリウッドの教育サービスを大学や専門学校・企業に広く提供し、新たなコンテンツ開発にも注力する。
デジタルハリウッドは、日本初の株式会社立大学である、デジタルハリウッド大学を運営しており、WebやCG・動画・映像・プログラミングといったデジタルクリエイティブ教育に特化した事業を展開してきた。同社の卒業生はこれまでに9万人を超え、デジタル分野での人材育成において高い知名度を得ている。
ベネッセは、同社のノウハウとデジタルハリウッドの教育サービスやカリキュラム開発を組み合わせることで、さらなる事業拡大と社会貢献を目指すとしている。