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学びを「自分事化」する授業とは、福岡・西高宮小の4年生が挑むリーダーシップ教育
2025年10月27日 06:30
株式会社ラーナ―ズラーナ―は、2025年9月から開始した福岡市立西高宮小学校の「総合的な学習の時間」における“思考習慣”の授業に関する経過を2025年10月24日に公表した。
同授業は、全26回にわたるリーダーシップ教育プログラムを小学4年生全クラスで実践するもので、株式会社ラーナーズラーナーと民間学童クレイバーキッズが共同で監修。4年生196人が卒業するまで、段階的に思考の技法と向き合っていく長期的な実践型プログラムとなっている。
同授業のミッションは、どんな状況でも自分の頭で考えて一歩を踏み出せる「適応型リーダーシップ」の育成である。特に、集団の先頭に立つ誰かではなく、「変化に気づき、問いを立て、自分なりの一歩を示せるリーダー」を重視し、日常の中で「考えることを当たり前にする姿勢」を身に付けることを目指すものだ。
西高宮小では、ラーナーズラーナーとクレイバーキッズが教員チームと定期的にミーティングを行い、授業案のブラッシュアップや教材設計について協議。これまでに、「『どんな気持ち?』というテーマを考える」「知識とつなげて考える」「知っていることと知らないことを分ける」「自分事化する」「気づきを言語化する」という5つの思考習慣を授業で扱った。
これにより、児童たちは「知らないこと=恥ずかしい」ではなく「知らないこと=宝の原石」と捉えるようになり、授業以外の場面でも思考習慣を活用する様子が見られているという。授業を担当する山口大翔教諭は、「子供たちの会話が明るくなり、自分の考えを出すことに前向きになってきた」「理科の授業中に、思考習慣を応用する子が出てきた」「家庭でも、授業で出た言葉をきっかけに親子で調べる姿があった」と話す。
ラーナーズラーナーは、米国ミネルバプロジェクト社と事業提携を結び、ミネルバ大学の先進的なリーダーシップ教育を日本国内へ導入。「適応型リーダーシップ」を育む実践型プログラムを提供している。今回のプロジェクトは、米国ミネルバ認定講師である黒川公晴氏がカリキュラムを監修し、これまでの知見を小学生向けに応用している。
今後の授業では、「解決すべき問題点を特定する」「コミュニケーションの目標を決める」など、日常にも応用可能な思考技法を多角的に扱い、子供たちが「わからない状況」に立ち向かうことを恐れず、未来の変化に主体的に対応できる力を学校とともに育成する方針だ。























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