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名古屋市の子供に“つながる居場所”を 教育メタバース「FAMcampus」2年目の挑戦
2025年9月18日 15:30
富士ソフト株式会社は、同社の教育メタバース「FAMcampus」を活用した不登校支援パッケージによる、名古屋市の不登校支援実証事業について2年目の取り組みを開始したと発表した。
新たな取り組みとして、よりリアルなオンライン授業と「展示会」を実施。オンライン授業でさまざまな現場と中継をつなぎ、理科の実験や地域の植物観察などを行い、子供たちが外の世界へ関心を向けられるようにする。
「展示会」では授業の成果物や夏休み中の思い出の写真などを「FAMcampus」内のギャラリーに展示。自己表現の場とするとともに、他者への関心を持ち子供同士の交流を促す。
名古屋市教育委員会によると、2023年度の名古屋市内の小中学校における不登校児童生徒数は5,888人にのぼり、特に小学生の増加率が高くなっている。同事業では、名古屋市内の小中学校における不登校児童生徒のうち、学校内外の機関などによる相談・指導を受けていない児童生徒に、学習・交流・相談が可能な安心できる居場所を提供、社会的自立を支援する。
実証期間は2024年9月から2026年3月までで、主要5教科を中心としたオンライン学習授業、児童生徒の興味・関心に応じた特別授業といった学習のほか、達成感を得られるように工夫したオンライン体験活動、公認心理師や臨床心理士による相談室の設置なども行っている。