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富士ソフトが文科省の実証事業に4年連続で採択、メタバースと教育データで不登校支援を拡大

富士ソフト株式会社が提供する教育メタバース「FAMcampus」

富士ソフト株式会社は、文部科学省が進める「令和7年度 次世代の学校・教育現場を見据えた先端技術・教育データの利活用推進(最先端技術及び教育データ利活用に関する実証事業)」に、4年連続で採択されたことを発表した。

2025年は、東京学芸大学教授の加藤直樹氏協力のもと、東京都小金井市・三鷹市・武蔵野市の小中学校で不登校となっている児童生徒を対象として、教育メタバース「FAMcampus」と教育データ、非言語コミュニケーションを活用した支援モデルを検証する予定だ。

具体的には、包括的な不登校支援とともに、非言語コミュニケーションによる心理状態改善の検証を実施。行政や支援組織、学校の教員などのオフライン支援関係者と連携し、不登校児童生徒の学校居心地感尺度、自己肯定感尺度、KINDLQOL(キンドル・キューオーエル)尺度の改善を図る。

KINDLQOL尺度とは、子供の健康関連QOL(生活の質)を多面的に評価するために開発された国際的な指標で、身体的健康・精神的健康・自尊感情・家族・友だち・学校生活についての満足度を測定する6領域で構成されている。

富士ソフトはこれまでの取り組みで得た知見をもとに、学びの場となる「メタバース」のほか、カリキュラム、講師、不登校支援専門員の4つを組み合わせた「不登校支援パッケージ」を展開。人的リソースや専門知識が不足している自治体に対し、企画立案から体制構築、日々の運営支援までを支援している。

メタバース・カリキュラム・講師・不登校支援専門員を組み合わせた「不登校支援パッケージ」