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高校生の6割が生成AIを「自分なりに解釈して使う」と回答、リクルート調査

進路情報メディア「スタディサプリ進路」が、スタディサプリ編集部の高校生エディターと公式LINE登録者を対象に実施した「生成AIに関するアンケート」の結果を公表

株式会社リクルートは、同社が提供する進路情報メディア「スタディサプリ進路」が実施した生成AIに関するアンケート結果を2025年9月16日に発表した。調査は、スタディサプリ編集部の高校生エディターと公式LINE登録者を対象に実施し、688人から回答を得ている。

アンケートによると、学校や学習における生成AIの利用シーンで最も多かったのは「総合的な探究の時間などの調べ学習」であった。次いで「課題の自己採点や添削」「教材やテスト問題の活用」が上位に挙がっている。このことから、調査対象の高校生は、主にリサーチや自習の場面で時間短縮につながる活用をしていることが明らかになった。

学校や学習における生成AIの利用シーンの最多は、「総合的な探究の時間などの調べ学習」

生成AIの回答をどのように扱うかという設問では、「自分なりの解釈で情報を整えて使う」が60.8%となった。これに対して「そのまま使う」と答えたのは13.7%にとどまっている。高校生の多くが生成AIを単なる答えとして利用するのではなく、自分の思考を整理する材料として活用している様子がうかがえる。

高校生の約6割が「自分なりの解釈で情報を整えて使う」と回答

将来、生成AIを使いこなす力が役立つ場面を聞いたところ、「仕事での効率的な情報収集や整理」が最も多く選ばれた。次いで「違う視点を持つためのヒントを得る」「資料の中で表現力を高める」など、補助的なツールとしての活用をイメージしていることがわかる。一方で「生成AIを使えること自体が進学や就職に有利になる」と考える高校生は少数にとどまった。

生成AIが役立つ場面は「仕事での補助ツール」の回答が多数

さらに、高校生の83.1%が「生成AIを使ったことがある」と回答しており、日常生活に浸透しつつあることも浮き彫りとなった。アンケートでは、生成AIを「何かを詳しく調べるために対話」「夢の実現を助ける協力者」として捉える声が目立った一方で、「人とのつながりやコミュニケーション」(29.9%)、「自分で考える力や創造力」(17.6%)など、人間らしさを大切にしたいという意識も強く示されている。

「生成AIによって夢が実現しやすくなる」「夢が高度になる」といった回答が上位に
29.9%は、生成AIを活用する上で「人とのつながりやコミュニケーション」が大切と回答
アンケート概要
調査期間:2025年7月21日(月)~7月23日(水)
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:全国高校生男女(「スタディサプリ進路」の高校生エディター/公式LINE登録者)
有効回答数:688人(男子256件、女子422件、回答しない10件)