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現役高校生1746人に調査、どの業界で何の職業に就きたい?
「なりたい職業ランキング」2025を発表、ジンジブ
2025年9月30日 17:00
高校生の就職を支援する株式会社ジンジブは、高校生向けの職業体験イベント「おしごとフェア2025」に参加した現役高校生に将来「なりたい職業」のアンケートを実施した結果を報告した。
調査期間は5月8日~6月23日。調査対象は高校1年生~高校4年生(4年生は定時制課程)で、有効回答数は1,746人。
・なりたい職業ランキング:接客業が3年連続で1位
「なりたい職業ランキング」の結果は、「接客職(14.6%)」が前年に続き3年連続で1位となった。次いで「ものづくり職人(10.5%)」が前年と同じ2位でランクインした。3位は「イラストレーター(10.1%)」がランクインし、前年の4位から1つ順位を上げた。
ジンジブでは、「接客職」の人気の理由として、アルバイトを通じた実体験や人とのコミュニケーションを楽しむ傾向が背景にあると考えられると分析している。また「ものづくり職人」は、若い世代で手を使った創造的な作業への関心に加え、安定して働ける職種として根強い支持を集めていると分析している。
「イラストレーター」の人気上昇は、SNSやデジタルプラットフォームの普及により、自己表現の場が広がったことが影響しているが考えられるという。なお、4位に「デザイナー」、7位に「YouTuber・インフルエンサー」、8位に「ゲームクリエイター」、圏外16位に「プロゲーマー」など、自己表現を重視する職業が順位を上げている。
・働きたい業界ランキング:製造・ものづくり業界が2年連続1位
2025年の現役高校生が選ぶ「働きたい業界ランキング」では、「製造・ものづくり業界(20.8%)」で、前年に続きトップの座に輝いた。
次いで2位は「宿泊・飲食・観光業界(15.0%)」、3位は「サービス業界(13.7%)」。前年と比べ、2位と3位の順位が入れ替わる結果となった。
ジンジブでは、高校生が安定した職業を求める傾向に加え、コロナ禍からの回復を背景にインバウンド市場が盛り上がりを見せる中、観光業にも関心が向いていると考えられると分析している。
・就職活動や進路選択には半数近くが「不安」
進路を選択する上での不安なことを聞いたところ、前年と同様に「希望通りの進路に進めるか不安」(48.8%)、「自分のやりたいことが見つかっていないこと」(46.6%)、「自分の向いていることが見つかっていないこと」(41.8%)、「何をするべきかがわからないこと」(41.8%)という結果になっており、多くの項目で半数近くの高校生が「不安」と回答した。
アンケート結果を通してジンジブでは、高校生がなりたい職業や働きたい職業を選ぶ際の軸は、「アルバイトなどを通じた実体験」を通じてその職が身近に感じられるかどうかや、実体験がなくとも「安定性」や「クリエイティブさ」「自分の好きなことである」と感じられる職業であるかどうかが強く反映されているとコメントしている。