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高校生の6割が「将来はお金が不安」、ライフマップ調査で浮かぶ現実志向

株式会社ライフマップが、全国の高校生152人を対象に実施したアンケート「将来に対する不安や考え方」の調査結果を発表

進学情報サイト「コレカラ進路.JP」を運営する株式会社ライフマップは、全国の高校生152人を対象に「将来に対する不安や考え方」についてのアンケート調査を実施し、調査結果を2025年6月17日に発表した。

調査概要
調査内容:高校生の将来に対する不安や考え方について
調査機関:自社調査
調査対象:同社を利用している全国の高校生
有効回答:152人
調査期間:2025年4月1日~5月30日
調査方法:高校訪問でのアンケート調査
※同調査データは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合がある

同調査では、将来を考えたときに不安を感じる社会の要因として、「お金・物価の問題」(60.5%)が最多となった。次に多かったのは「就職できるかどうか」(50%)、「働き方(ブラック企業、長時間労働など)」(45.4%)で、経済的な不安が高校生にとって大きな関心事となっていることが明らかになっている。

高校生にとって将来の最大の不安は「お金・物価の問題」(60.5%)

将来について前向きに考えるために「こんな授業があればいいのに」と思うものを聞いたところ、「職業体験ができる授業」(42.7%)、「お金・暮らしについて学べる授業」(36%)、「自己分析の授業」(33.3%)が上位を占めている。この結果から、「社会でどう生きていくか」という漠然とした不安を「具体的な学びで解消したい」というニーズがあることが判明した。

職業体験やお金・暮らし、自己分析に関する授業の回答が上位に

「将来について前向きに考えられる」と感じる瞬間については、「得意なことや好きなことが見つかったとき」(50%)、「誰かに『向いてるかも』と言われたとき」(39.5%)、「将来なりたい職業を見つけたとき」(27.6%)という回答が目立った。この結果から、自己理解や他者の評価が自信につながっていることがうかがえる。

「向いてるかも」と言葉が、自らの可能性に気づくきっかけに

最後に、「理想とする未来の自分」を聞いたところ、「お金に困らない生活を送っている」「自分の時間を大切にしていたい」「仕事と趣味の両立」など、無理のない安定した生活を重視する意見が多く寄せられた。同社は、夢や野心にあふれた大きな目標というよりも、「自分らしく、無理のない暮らし」を大切にした、等身大の価値観が表れていると推察している。