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Copilot、13歳以上が利用可能に マイクロソフトが年齢制限の方針変更

Microsoft Education Teamが13歳以上の生徒を対象に「Copilot Chat」と「Microsoft 365 Copilot」を提供すると発表

Microsoft Education Teamは、13歳以上の生徒を対象に「Copilot Chat」と「Microsoft 365 Copilot」を2025年の夏に提供するとアメリカ時間2025年5月12日にMicrosoft Education Blogで発表した。

Copilot Chatは、GPT-4oを搭載した無料のAIチャットツールで、Microsoft 365に付属している。最新の大規模言語モデル(LLM)を利用し、インターネット上の公開情報をもとにユーザーが回答を見つけ、タスクを完了できるように支援する。

Copilot Chatでは、ファイルのアップロードや画像生成、ノート機能のCopilot Pages、エージェント作成機能の利用を可能とした。Copilot Chatからは学校や組織内のコンテンツを単独で呼び出せないため、データのセキュリティを維持しながら無料のチャットツールを利用したい教育機関に最適としている。

一方、Microsoft 365 Copilotでは、Microsoft Graphを利用して学校や組織内のデータにアクセスして理解するほか、OutlookやMicrosoft Teams、PowerPoint、Excelなどのアプリから直接操作することが可能だ。

Copilot ChatとMicrosoft 365 Copilotは、Microsoft 365サービスで利用できるエンタープライズ向けのデータ保護機能が適用されるのが特徴。ユーザーのデータは非公開の状態で保護され、Microsoft 365のアクセス制御とポリシーが適用される。そのため、セキュリティや著作権のリスクが低減するほか、利用データは基盤モデルのトレーニングに使用されない。

同ブログでは、佐賀県立致遠館高等学校におけるCopilot活用の授業事例を紹介。教育版マインクラフトのMakeCodeを利用したPythonプログラミングでCopilotを活用し、生徒がコードの修正やプログラミングに取り組んだ授業について取り上げている。